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レーティングの話~小ネタ集

しばらく更新していないので、レーティングに関する小ネタを集めてみました。


ラジオ局が出すレーティングを私たちはあまり信用していないという話を、あるクライアントの方からされたことがあります。
私はFM局の営業マンで、クライアントはファッション系の学校でした。
私は、新しいレーティングの結果を説明に行き、同時に放送単価のアップをお願いするつもりでした。
レギュラーで出稿いただいているクライアントは、一度決まった単価はそう簡単には上げてくれません。
いわゆる値上げ交渉、だったら来月からいらないと言われるリスクがあるのですが、物価の変動もあるので営業的にはやらないといけないことです。


で、ご担当の方、こちらの意図がミエミエなのか、「いやあ、私たちはこういうレーティングの数字をあまり参考にしないんですよね。」と次のように言われました。


私どもには何千という学生が応募してきます。
その度ごとに、どうして応募してきたのか、例えばどんな広告を見て(あるいは聞いて)興味を持ったのかをアンケートを書いてもらいます。
ラジオなら、どこの放送を聞いたのか、何曜日の何時なのか、それは詳しく聞きます。
それが、毎年毎年データとして残り、それを参考にして媒体出稿を考えるのです。
ラジオ局の方からいただいたレーティングは大雑把すぎて役に立たない、ま、私たちはそう考えるんですよ。


完全に話の筋をリードされてしまい、結局値上げ交渉はうまく行きませんでした。
そうこうするうちに、多分応募してくる学生のアンケートの回答から私の勤めていた局名が次々に消えていき、ついには全く出稿されなくなったというのが現実です。(その時には私は営業マンから元の制作マンに戻っていましたが)
つまりは、相手がまともに媒体価値を考えるクライアントだったら、もはやラジオ局のレーティングを使わないだろうと思う訳です。
それよりも、もっと具体的な結果、たとえばスポットを打てば、こういうレスポンスが返って来たとか、こういう商品が売れたとか、新しいムーブメントが生まれたとか、そういう具体例が相手に刺さらなければ、もはやラジオへの出稿など考えられないのではないかと思うのです。
さほど役に立たないレーティング調査を続ける理由は一体何なのでしょう、それに1局千万単位の金を使う意味はあるのでしょうか。


そうそう、これは前から気にかかっていることなのですが、関西では、最近FMcocoloのレーティングが上がってきて、FMOを抜いたという話を聞くのですが、FM802さん、レーティング費用、2局分払っているんでしょうか。
これ、馬鹿にならない費用だと思うのですが、実際どうなのでしょう。
関係者に聞こう聞こうと思いながら、今日まで聞けていません。
もしご存知の方がおられたら、また教えていただければうれしいです。
こっそりで結構ですから。


とにかくラジオがどれだけ聞かれているか、別にレーティング調査しなくても大体わかるような気がするんですよ。
イベントやれば、人がどれだけ集まるかわかるし、またそのイベントに来た人が、本当にラジオを聞いてやってきたのかも現場で聞けばわかります。
ラジオなんか、本当に皆聞いているの?と迷われているクライアントの方は、たまに小さくでもいいからイベントなどをやれば、何となくリスナー像が見えてきます。
意外と有効な広告媒体という結果になる可能性もあるし、全く話にならない結果になることもあるでしょう。
私も、イベントに関して数々の失敗もしています。
その結果、ラジオなんか何の影響力もないじゃないかと叱責されたこともあります。
媒体には得意不得意があるので、ラジオが全然だめというわけでもないのですが、レーティング調査にその解決を求めるはもはや効果的ではない、私はそう思うのですが。


レーティングの話、また書きます。

レーティングの話~ラジオの未来

さて、ラジオの話を書く。
ある人から、こう聞かれた。
昨今のラジオのレーティング調査についてどう思うか?
ラジオ局はレーティングの数字に一喜一憂しないほうがいい。
もはや、レーティングの意義はかつてほどない、ただ惰性で続けているだけだというのが私の意見だ。


ラジオのレーティング、統計学上はほとんど意味がない。
何しろ、出てくる数字は1%とか2%と言う話。
だいたい、サンプル数を考えると、統計誤差は±2.0%ほどある。
ほとんどの数字が誤差の範囲内、それでA局>B局なんて言うことにどれほどの意味があろう。


また、統計的に意味がないもう一つの理由は、調査対象にバイアスをかけすぎるということ。
調査期間に普段やらないことをやり、ゲストや番組の景品をを豪華にしたりして得た数字って、一体どれだけ意味があるのだろう。
普段通りにやらないと本当の数字なんて得られない。
にもかかわらず、ただいい数字がほしいばかりにバイアスをかけまくるラジオ局。
誰も変だとは言わない。
少なくとも私が放送局員だったころ、そんなことを言う連中はいなかった。
多分、彼らは統計学を学ばなかったんだろうなと私は思った。
大学で少しばかり統計の知識を得ていた私は、ラジオ局の人間、プロフェッショナルであるべきはずの彼らが、統計学の何の知識も持ち合わせていないことに愕然としたことを覚えている。


ま、そんなことを指摘するのは野暮というものだ。
レーティングは正当な統計調査ではない、営業活動のための恣意的なツールであればよいのだから。
その話は、私の上司だった営業部長の話として、何回かこのブログでも書いた。


とはいえ、このレーティング調査、人間の感性的にはそれほど実態とかけ離れているわけでもないようだ。
出てきた数字に納得している人も多い、統計学など知らなくても、これこそリスナーの実態だと信じさせる要素も多い。
何しろ、出てきた数字に首をかしげる人はさほどいないからだ。
大体、思ったような数字になっている、それならそれでいいのではないかと。
そうです、私は別にレーティングの価値を否定しているわけではないのです。
統計学的には、さほど意味がないと言っているだけなのです。
意味のない数字だが、それに意味があると思っている人を否定するつもりはありません。
そらそうでしょ、このレーティングの調査のために、ラジオ局は何千万という金を使っているのです。
その調査を無意味だと言ったら、立つ瀬ないですものね。


ということで、しばらくラジオのレーティングの話を書こうと思います。
できれば毎日。
さて、どうなりますことやら。

あけましておめでとうございます。

ということで、2015年が始まりました。
今は、1時を回ったところです。
そろそろ寝ないとという感じ、明日は10時から年賀の膳につきます。
ところで、ないことに私、紅白歌合戦を久しぶりに見ました。(といっても、9時までと、後半のサザンが出てきてから最後まで)
いつからか、紅白に近づくのが嫌になり、後日談だけで済ませていました。
本当は音楽業界にいて、これでいいのかという気になりましたが、何かイマイチ納得できなくて長く紅白を見なかったのです。
今年、本当に久しぶりに見て思った事。
基本的に、面白くない、それだけです。
音楽業界の既得権者の香りプンプン。
本当に皆さん、こんな構成の紅白歌合戦を面白いと思っているのだろうか、と。
業界の為の業界人による歌番組にNHKが加勢しているという印象しかありません。
でも、サザンがピースとハイライトを選んだのは、その意図がストレートに伝わって、興味深かったですね。
蟷螂の斧というきらいもなきにしもあらずですが。
本当にみんなが聞きたい曲を生で聞ける番組、そういう番組を他局が作ればNHKから視聴者は少しずつ消えていくかもしれません。
でも、そんな番組を業界は簡単に民放に作らせてくれるはずはないでしょうね。
おまえらは、おとなしく大晦日にNHKを見ろ、それが既得権者の意志なのでしょう、残念ながら。
既得権を破壊するなどと現政府は叫んでいるようですが、そんな簡単にはできないのが今の日本です。
多分、本気でやれば安部政権ですら潰されるかもしれません。
一時期の栄光を勝ち得た小泉元首相だって、反原発を唱えればマスコミが無条件で無視するというのが現状なのですから。
ま、そういう意味で、私はあまり放送局に期待は持ちません、長いつきあいの中で、放送局が主体的な強い意志を持てるはずはないと思っています。
テレビはただの現在にすぎない、と言ったのはどなたでしたっけ。
未来を感じさせないメディアが、我が物顔で国民の上に君臨している。
ラジオもそうなってはいけない、何か私にできることはないだろうか。
2015年に入って、強く思ったことの一つです。