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9月も終わり

先日、コミュニティFMの仕事、すべて終了しました。
私としては、やり残したことも多いのですが、ひとまず区切りということでリスナーの方にもお別れをしてきました。
私がかかわったのはワイド番組の一部なのですが、15分間ほど自分のコーナーを持たせてもらったり、いろんな音楽を自分のライブラリーなども使って紹介するゾーンがあったり、アーチストを中心に毎回ゲストに来てもらう、そのブッキングをしたり、番組の台本を書いたりしました。
簡単に言うとそれだけなのですが、長年の性なのでしょうか、毎回完璧な内容にしないと気が済まないので、毎日のように取材したり音源を捜しまわったり、ゲストのライブを見に行ったりしておりました。
早い話、このブログを書く時間もないぐらいに。
そういう重苦しい仕事から解放されたわけですから、これからは頑張って「フロムさんの大きなお世話」をやいていこうと思っています。
皆さんから、次の更新を待たれているというプレッシャーを感じていたので、どこまでできるかわかりませんが、またよろしくお願いします。


コミュニティFMの現場は、本当に久しぶりだったし、いいところも悪いところも色々感じ取られたので、そんな話もしてみようかと思っています。
私が今回かかわったコミュニティFM(FM HANAKO)さんは、二番目に古いコミュニティFM(一番は函館のFMいるか)だったので、放送は比較的安定しておりました。
少ないスタッフでも、いい番組作りをしようという意識を持った方ばかりでした。
ラジオが好きな人、こんなにいるんだなというのが率直な感想です。
もちろん、問題意識は皆さん色々お持ちです。
私も、少なからず注文をつけたくなることも多かったですが、新たに勉強になることも日々あったので、今後もお手伝いできることがあれば、させてもらおうと思っています。
本当は、もう一つの「フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編」を復活させようかなと思っていますが、何を書くかまだ決めていないので、しばらくこちらの欄に書かせていただきます。


さて、V-Lowを使ったマルチメディア放送、何だかまだゴタゴタしている雰囲気で、来年の開局がどうなるのかなという気分です。
AM局のFM補完が決まり、周波数も発表され始めていますが、編成方針として各局がこのFM補完部分で何をするのか見えていません。
時間があれば、いろんな方にお話を聞いて回りたいと思っていますが、さてどうなりますか。
たぶん、時間が相当できてくるはずなので、ちょっと頑張ってみるつもりです。
では、次回をお楽しみに。

キーステーション・2

さてラジオの世界でキーステーション、キー局といっても、AMとFMでは微妙に違うようです。
AMでは、ネットワークというのは2つあり、一つはJRN,もう一つはNRNです。
ジャパンラジオネットワークとニッポンラジオネットワーク。
前者のキー局はTBSラジオ、後者は、ニッポン放送と文化放送のダブルキー局。
何か適当だなという感じですが、加盟社もやはり適当で、大阪の朝日放送、毎日放送はどちらのネットワークにも所属しています。
一言で言って、とてもゆるやかなネットワークですね。


これに反してFMのネットワークといえば、TOKYO FMをキー局とするJFN、ジャパンFMネットワーク。
J-WAVEをキー局とするJFL、ジャパンFMリーグというのも存在しますが、こちらはどちらかというと親睦的ネットワークと言えるかもしれません。


他にAMには、独立局としてラジオ日本、ラジオ関西、岐阜放送が存在し、東京での巨人戦などをネットしていますが、最近は巨人戦の商品的価値が下がり、あまり話題になることもなくなりましたね。今後、経営環境はますます厳しくなることでしょう。


FMには、独立系のFM局が東京や大阪の周辺に存在しています。
私が少し関わっている埼玉のNACK5もその一つですが、聴取率は大健闘しているものの売上はそれにあまりリンクしていないようです。
大阪のFM802も聴取率がいくらナンバーワンでも、思い通りには売上が伸びないのが現実。
ラジオ総体の売上は今後も減少すると予想されており、経営を担う方々の悩みは続いていくことでしょう。


さて、ここで少しJFN、ジャパンFMネットワークについてしばらく書いてみたいと思います。
JFNに加盟している局の特徴、それは基本的にラジオ単営であり、その経営的基盤はそれほど安定していないということです。
AM局の大多数はラテ兼営局、すなわち一つの放送局がラジオもテレビも運営しており、少々ラジオの売上が厳しくともテレビが安定であれば経営陣はそれほどあたふたしなくてもいいと考えられます。
MBSのたね蒔きジャーナル事件の時に書いたことでもありますが、MBSとしてはテレビが優先、ラジオがどれだけ話題になろうとも、テレビの経営を揺らがせるような番組をそのままにはできないというのも、そう言った側面があるといえましょう。


ま、そういうことで、AM局はさほどキー局の動向に振り回されることもなく自主的な編成が可能ということになりますが、FM局はそういうわけにはいきません。
一部の局を除けば、キー局のTOKYO FMがJFN加盟局の生殺与奪の権を握っていると言っても過言ではないでしょう。
JFN加盟局は一致団結してTOKYO FMの方針に従いましょう、という声さえ聞こえてくるようでした。
私のような関西出身のあまのじゃくは、何か釈然としなかったりすることが多かったのですが、多数の意志に渋々従う一人であったような気がします。
JFNの意向だから従えと言われても、それ、単なるTOKYO FMのエゴじゃないの?なんて思ったものです、あまり大きな声では言えませんが。


でも、仕方がないと言えばそうだったと思います。
ローカルのFM局がキー局のTOKYO FMなしで生きていくのは不可能だったでしょう。
私のもう一つのブログ「フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編」で、FM大分を例にあげて書いています。
FM大分の試みはある意味評価したいところもないことはないのですが、単純に世間知らずと言われても反論できなかったのではと思います。
大分県には、大分放送というラテ兼営局があるものの、それ以外にラジオ局はないのですから、FM局が一局ぐらい増えても経営はできるはずと考えられたのでしょう。
何しろ、FMはブームでもあったわけですから。


しかし、大きな誤算が一つありました。
ナショナルスポンサーの出稿は、TOKYO FMを通じてしかなされなかったということです。
これらは主要な広告代理店が差配し、TOKYO FMを通じて分配するというスキームができていました。
FM大分がナショナルスポンサーがほしければ、このスキームに入るしかなかったのに、東京や大阪、名古屋の新局が成功しているのを見て、大分でもそれが実現可能だと思ってしまったのです。
広告代理店の立場に立てば、おとなしくJFNの傘下に入っていれば分配できたのに、独自に出稿を要請されても手間がかかるだけで金にならないというのは自明でしょう。


広告代理店の人が、嘆いていたのは当たり前でしょう。
大分のFM局が24時間を自社制作するなんて無茶としか言いようがなかった、ま、そういうことを今又思い出してしまいました。
さて、ちょっと頭の整理をしてから、この続きを書こうと思います。
また、次回。



キーステーション

TBSラジオ「dig!」のポッドキャストを最近聞くようになっています。
大阪にいると、TBSラジオを聞くのはどうしても限定されるので、興味のある回は寝る前にiPhoneで楽しんでいます。
ま、それはいいのですが、前から何回も繰り返して書いてますが、ポッドキャストにまで態々TBSラジオをキーステーションにしてお送りしています、というフレーズを何故入れるのかなと気になったりします。
キーステーション、そう言うインセンティブって何なのでしょうね。


今まで私が書いてきたことを箇条書きにします。
・制作局がどこかを明示する必要がネットワークに存在する。
・キーステーションは、ブランドである。そのブランドを使えるのはウチだけだという差別化。
・全国のクライアントへの自社ブランド(TBSラジオとか)の宣伝。
それと最近、そうかなと思った理由の一つはこれ。
・テレビで表示される制作著作という表示の代わり。
つまり、○○をキーステーションに全国の皆さんにお届けしますというのは、著作権はウチにあるのでよろしくという表現でもあるのかと。


これも一度書きましたが、私のいたFM大阪では全国ネット番組を制作しても「必ずキーステーションという言葉を入れろ」とは指導されませんでしたから、多分東京のキー局のみに何か課せられているルールなのかもしれません。
FM大阪の番組でも、山寺宏一さんの番組で「FM大阪をキーステーションに・・」という表現をされているという指摘を受けましたが、多分、東京で制作されていること、そう言うのが当たり前だと思っているスタッフで作られているからなのではと推測しております。
とにかく、大阪の準キー局のようなその言葉に価値を見出す当事者がいない場合は、キーステーション云々という発想は生まれないような気がするのですが、いかがでしょう。


東京のやり方がかっこいいとか、放送局のアイデンティティみたいなものをキー局のスタイルに求める人は、キーステーションという言葉にも憧れるのかもしれません。
私が自分の作る全国ネット番組にあえてキーステーションという表現を入れなかった理由は多分単純な理由だったと思われます。
ずばり、自分の局をキーステーションとは思っていなかったということです。
FM東京は確かにキーステーションです、全国に番組を提供し、ほとんどの時間を自分たちのイニシアチブの下に制作しています。
FM大阪にそんな番組、いくつあったでしょうか。
たまたま、関西のクライアントがスポンサーになったからキー局になったでけで、そんなスポンサー、どれだけあったというのでしょう。
第一、私が営業外勤をやっていた時、全国ネットの番組をプロモートしろとは一度も言われていません。
発想がローカルなのです、どうやれば全国ネット番組を増やせるか、全国といわずともせめて名古屋から西のネットワークを作って、独自の共同制作番組を作るという話、正式に検討されたことすらありません。


FM大阪にそんなネットワークを形づくる高邁な意志などあると思えませんでした。
前にも書きましたが、ネットワーク担当なんて大阪にはいません。
その需要が出れば、本社や東京支社の営業のデスクが担当したりしましたが、別に売上予算の設定もありませんし、ノルマもありません。
私が営業担当の頃、ある大阪のクライアントから、今度地方に店を出すのでこれこれの予算で番組を考えてくれといわれたことがありました。
私は、今大阪で提供いただいてる番組の中にコーナーを設け、その部分を地方局にネットするというプランを考えてくれとお願いしたのですが、誰もネット局と交渉せず、結局地方局のありもの番組にCMを流すだけになってしまいました。
いい機会なのだから、ネット局との交流をすれば活発にし、ネットワークとして企画を開発していければと思ったのですが、そんなこと誰も考えない。
私だけでもちょっと出張させてくれと言っても、お前は大阪の売上を上げるのが仕事だ、余計なことはするな、で終わり。
私が営業から離れたら、クライアントもしばらくして大阪の番組もろとも撤退してしまいました。
つまり、構想というのですが、グランドデザインが描けていないのです。
それぐらい、経営者なら考えろと思うのですが、何度も書きますように大きな代理店にそのあたりを任せっぱなし。
代理店が相手にしなくなったら、キー局に下駄を預け、とにかく年間これだけのネット電波料を確保してくれとおねだりするだけ。
これで、○○をキーステーションにお送りしています、なんて偉そうなこと言えると思いますか?


とはいえ、これは私のような立場、目線の側から見た意見です。
今を無条件に肯定する人もおられるでしょうし、私の意見は偏っている、全体のバランスを考えれば今が一番いいと言われる方もおられるでしょう。
そういうことで、何となく感じております、私の意見が少数異見だということを。
そういうことで、今回「少数異見」というカテゴリーを作り、しばらく私の少数異見を書きなぐってみようかと思っています。
文化は辺境からやってくる、イノベーションは辺境から現れると私は書いてきました。
そんな辺境からの意見として、今後も愛読していただければ幸いです。