カテゴリー : 2011年 11月30日

アイドル論~序説2

今、一番売れるのはアイドルだと石坂敬一氏が言っている。
確かに、モンスター的に売れているAKBを筆頭に、NMBにSKEにHKTなんてのも話題になっている。
ももいろクローバーとかフェアリーとか7とか雨後の筍のように、各地でアイドルが生まれている。
こうなると、過剰投資気味だったモーニング娘。を擁するハロプロ系は辛いだろう。
このアイドル市場、無限に金があるわけではない。
いわゆる限界産業ともいえるもので、アイドル市場の限定的なパイを分け合うしかないのだ。
一度売れれば、ずっと売れるというのは、今や考えられない。
アイドルは各地で後から後から生まれる。
少し前までは、アイドルはブランド勝負だった。
松田聖子、中森明菜、ピンクレディー、名前そのものがブランドなのである。
モーニング娘。もそうだった。
業界は、それらのネーミングをブランド化するために、億単位の金をつぎ込んできた。
ブランド化すれば、もうほっといてもアイドル関係商品は売れる。
CDなんか、その一部にすぎない。
アイドルは音楽を売っているのではなく、ブランドを売っている。
まあ、言ってみればキティちゃんと大して変わらない。
ブランド化させる費用=宣伝費、それは半端なものではなかった。
だが、今生まれてきているアイドルには、そんな宣伝費は要らないらしい。
従来のような大量販売大量消費など考えていないという。
確かにそうだ、私が関与したアイドルイベントも、ほとんど費用はかかっていないが、それなりの売上は読める。
もはやテレビや雑誌などへの宣伝費など、無理して計上する必要はない。
ネットで十分だし、ファンは自ら情報を収集し、口コミの形でプロモーションしてくれる。
金を使ってブランドを作る必要はなくなった、今はそういう時代なのだ。
今繋がりあっているファンとそのまま繋がっていればそこそこのビジネスにはなる。
もちろん、たくさんのスタッフを抱え込むことはできないが、音楽業界が衰退している今、そんなにスタッフを抱え込むことはかえってリスクになる。
とにかく、今までのアイドル業界の方法論は考え直した方がいい。
多様なニーズに多様な品種で応えるという方法論が必要ではないだろうか。
AKBのブームなど、そんなに長くは続かない。
K-POPも、どこかで違った進化が始まるはず、今はこれまで日本のアーチストが持っていなかったものが受けているだけで、今後は日本側も1~2年で取り込んでしまうことは間違いないからだ。
私は、とにかくその後の進化がとても楽しみ。
その変化は、今私が関与しているアクターズスクールの子供たちから少しずつ感じてくるはず。
アイドル業界、音楽業界ほど、衰退しないという気が今の私にはしている。