カテゴリー : 2011年 12月17日

ラジオの再編

「業績が悪化しているラジオ業界、これからも再編が行われるであろうというのが、ジャーナリズム的コメント」と昨日書いた。
ラジオの再編って、じゃ具体的にどんな風に行われるのか。
よく噂話として持ち出されるのが、FM大阪が神戸のkiss-fmを吸収するとかしないとか。
kiss-fm、もはや業績を持ち直すのは無理だという声が聞かれるからだろうか。
TOKYO-FMは、経緯上知らん顔もできず(知らん顔したらヤバイ?)フォローに入ったが、それも限界かもしれない。
今のFM大阪の社長もTFM出身者だから、後はFMOさんよろしくという気持ちになるのも不思議ではないが、不採算の放送局を抱え込む余裕は果たしてあるだろうか。
私なら、kiss-fmの面倒までよう見やんと匙を投げることだろう。
そりゃそうでしょう、本体が辛うじて経営を維持している時に、そんな厄介なものを引き受けたくないじゃないですか。
あるとしたら、単なるサテライト的位置づけにするか、だろう。
滋賀と神戸を吸収し、ついでに和歌山と奈良もサービスエリア化する。
早い話、FM大阪の広域化、それでFM802の動きにも対応するとか。
それぐらいないと、kissの面倒なんか見切れないだろう。
地域の放送は、別個に時間を決めて続けてもいいが、それ以外はFM大阪の放送を受ける。
次に、送信所を飯盛山から移動して生駒山に上げる。
一社だけでやるのも大変だから、NHKにも呼びかけ。
大体、NHKFMも、もはや県域で放送する理由はないだろう、これだけ再編が叫ばれているのだから。
再編って、結局、もっと大きな電波の整理を含んで展開していくべきものなんじゃないだろうか。
今の延長でどうのこうのというのは、採算を無視した空論に近いと私は思うんだけどな。

皆さんはどう思いますか?




FM802の選択

昨日は、FM802が来年2012年4月から、FMcocoloの電波を継承するという新聞記事を紹介した。
業績が悪化しているラジオ業界、これからも再編が行われるであろうというのが、ジャーナリズム的コメントだった。
さて、これ以外にも業界の再編は行われるだろうか。


今回の決定は、cocoloの番組制作を802が行い始めた経緯を知るものには、必然の成り行きだったろう。
関西電力がcocoloの経営から撤退するということは、既に2年前に決まっていたようだ。
それで、その後をどこかに引き継いでもらうべく、某代理店に斡旋を依頼したところ、FM802が引き受けるという話に。
近年、売上にかげりが見えていたFM802は、これを新しいビジネスチャンスと捉え、将来的に2波を所有して業態を拡大する計画を策定したというのが、巷間言われていたことである。
そして、昨日ついに正式に発表。
総務省はまだ継承を認めてはいないようだが、内々に話はついていると推察される。
1つの放送局(ラジオ局)が複数のラジオ電波を持つというのは、例えばNHKやラジオたんぱの例があるが、中波やFM波の世界では初めてだろう。
昔なら、利権を2つも抱えて、さぞ嬉しいだろうと言われただろうが、今では都会のラジオ局もさほどおいしい存在ではない。
そりゃそうだ、おいしければ関西電力が手放すはずはない。
また今回の決定に原発事故の影響はないということは、動きが2年前からあったということでお分かりだろうと思う。


外国語放送という特殊な放送形態が商売として難しいということは、開局の頃から指摘されていたことだ。
それを少しでも助けるために、サービスエリアを広域化した。
しかし、広域化したところで変わらないのではという危惧もよく聞かれたことだった。
それでも、外国語放送局は、東京・名古屋・大阪・福岡で始まった。
とにかく開局した1995年ごろは、まだ電波は利権として認識されていた時代で、まさか今のように経営が成り立たなくなるとは誰も思わなかったのではなかっただろうか。
ついでに言うと、私が衛星放送局ミュージックバードの立上げに参画したのは1992年、その時PCM衛星放送局が最終的にすべて消えてしまうとは誰も思ってはいなかった。
電波とは、それほど魅力的な存在だった、多分、そうだったのだと思う。


さて、802は来年4月から、2つの電波を持つことがほぼ決定したようだが、これから一体どうされるのだろうか。
誰が考えても、このままではcocoloはお荷物ではなかろうか。
802で得た利益を当面cocoloに回しながら、何とか2波をうまくミックスしたビジネスモデルを作り上げる、そうするしか道はあるまい。
問題は、肝心のFM802が、いつまでそれに耐えられる存在でおられるかだろう。
一時期のとんでもない売上減は何とか止まっただろうが、これから反転攻勢する材料がどれだけあるだろうか。
若者に支持されているファンキーステーションというイメージは、もはや往年の輝きを失っている。
何しろ、若者はラジオを聴かないと断言する人は多いし、現実に若者がネットの海の中でラジオ以上のものを得ているのは事実だからだ。
ラジオに何も求めない若者を新たにラジオの世界に呼び戻すほどの斬新な勢い、パワーは、もはやラジオ側にない。
ラジオは、若者にとってはクラシックメディアの一つ、骨董品なんていわれかねない面もある。
それを2波持って、FM802はどこへ漂流しようというのだろう。


2波をミックスした、ラジオの斬新なビジネスモデル、果たしてそういうものが生まれてくるのか、期待をもって注視していきたい。