カテゴリー : 2011年 12月

ラジオの再編

「業績が悪化しているラジオ業界、これからも再編が行われるであろうというのが、ジャーナリズム的コメント」と昨日書いた。
ラジオの再編って、じゃ具体的にどんな風に行われるのか。
よく噂話として持ち出されるのが、FM大阪が神戸のkiss-fmを吸収するとかしないとか。
kiss-fm、もはや業績を持ち直すのは無理だという声が聞かれるからだろうか。
TOKYO-FMは、経緯上知らん顔もできず(知らん顔したらヤバイ?)フォローに入ったが、それも限界かもしれない。
今のFM大阪の社長もTFM出身者だから、後はFMOさんよろしくという気持ちになるのも不思議ではないが、不採算の放送局を抱え込む余裕は果たしてあるだろうか。
私なら、kiss-fmの面倒までよう見やんと匙を投げることだろう。
そりゃそうでしょう、本体が辛うじて経営を維持している時に、そんな厄介なものを引き受けたくないじゃないですか。
あるとしたら、単なるサテライト的位置づけにするか、だろう。
滋賀と神戸を吸収し、ついでに和歌山と奈良もサービスエリア化する。
早い話、FM大阪の広域化、それでFM802の動きにも対応するとか。
それぐらいないと、kissの面倒なんか見切れないだろう。
地域の放送は、別個に時間を決めて続けてもいいが、それ以外はFM大阪の放送を受ける。
次に、送信所を飯盛山から移動して生駒山に上げる。
一社だけでやるのも大変だから、NHKにも呼びかけ。
大体、NHKFMも、もはや県域で放送する理由はないだろう、これだけ再編が叫ばれているのだから。
再編って、結局、もっと大きな電波の整理を含んで展開していくべきものなんじゃないだろうか。
今の延長でどうのこうのというのは、採算を無視した空論に近いと私は思うんだけどな。

皆さんはどう思いますか?




FM802の選択

昨日は、FM802が来年2012年4月から、FMcocoloの電波を継承するという新聞記事を紹介した。
業績が悪化しているラジオ業界、これからも再編が行われるであろうというのが、ジャーナリズム的コメントだった。
さて、これ以外にも業界の再編は行われるだろうか。


今回の決定は、cocoloの番組制作を802が行い始めた経緯を知るものには、必然の成り行きだったろう。
関西電力がcocoloの経営から撤退するということは、既に2年前に決まっていたようだ。
それで、その後をどこかに引き継いでもらうべく、某代理店に斡旋を依頼したところ、FM802が引き受けるという話に。
近年、売上にかげりが見えていたFM802は、これを新しいビジネスチャンスと捉え、将来的に2波を所有して業態を拡大する計画を策定したというのが、巷間言われていたことである。
そして、昨日ついに正式に発表。
総務省はまだ継承を認めてはいないようだが、内々に話はついていると推察される。
1つの放送局(ラジオ局)が複数のラジオ電波を持つというのは、例えばNHKやラジオたんぱの例があるが、中波やFM波の世界では初めてだろう。
昔なら、利権を2つも抱えて、さぞ嬉しいだろうと言われただろうが、今では都会のラジオ局もさほどおいしい存在ではない。
そりゃそうだ、おいしければ関西電力が手放すはずはない。
また今回の決定に原発事故の影響はないということは、動きが2年前からあったということでお分かりだろうと思う。


外国語放送という特殊な放送形態が商売として難しいということは、開局の頃から指摘されていたことだ。
それを少しでも助けるために、サービスエリアを広域化した。
しかし、広域化したところで変わらないのではという危惧もよく聞かれたことだった。
それでも、外国語放送局は、東京・名古屋・大阪・福岡で始まった。
とにかく開局した1995年ごろは、まだ電波は利権として認識されていた時代で、まさか今のように経営が成り立たなくなるとは誰も思わなかったのではなかっただろうか。
ついでに言うと、私が衛星放送局ミュージックバードの立上げに参画したのは1992年、その時PCM衛星放送局が最終的にすべて消えてしまうとは誰も思ってはいなかった。
電波とは、それほど魅力的な存在だった、多分、そうだったのだと思う。


さて、802は来年4月から、2つの電波を持つことがほぼ決定したようだが、これから一体どうされるのだろうか。
誰が考えても、このままではcocoloはお荷物ではなかろうか。
802で得た利益を当面cocoloに回しながら、何とか2波をうまくミックスしたビジネスモデルを作り上げる、そうするしか道はあるまい。
問題は、肝心のFM802が、いつまでそれに耐えられる存在でおられるかだろう。
一時期のとんでもない売上減は何とか止まっただろうが、これから反転攻勢する材料がどれだけあるだろうか。
若者に支持されているファンキーステーションというイメージは、もはや往年の輝きを失っている。
何しろ、若者はラジオを聴かないと断言する人は多いし、現実に若者がネットの海の中でラジオ以上のものを得ているのは事実だからだ。
ラジオに何も求めない若者を新たにラジオの世界に呼び戻すほどの斬新な勢い、パワーは、もはやラジオ側にない。
ラジオは、若者にとってはクラシックメディアの一つ、骨董品なんていわれかねない面もある。
それを2波持って、FM802はどこへ漂流しようというのだろう。


2波をミックスした、ラジオの斬新なビジネスモデル、果たしてそういうものが生まれてくるのか、期待をもって注視していきたい。



今日の朝日新聞から

今日の朝日夕刊のベタ記事「COCOLO FM802が継承へ」は、予想されていたとはいえ、やはり考えさせられる。
1社で4波まで持つことができるようになった今年の放送法改正で、めでたくcocoloの電波は802の手に。
cocoloを経営する関西インターメディア(ほぼ関西電力が支配していたと言ってもいい局)は清算の方向と書いている。
関西電力は2年間ある程度の費用を提供するが、その後は手放すという話を聞いていたので、この結果を抵抗なく受け入れている人は多いようだ。
しかし、かつてのように放送が権益そのものであった時代は終わり、これからどうやって2波も維持していくのかを懸念する人も出てきている今日、FM802の前途は茨の道ではないかと推測される。
朝日新聞もこう書く。
「広告収入の減少に苦しんでいた」と。


ついでに日本経済新聞の記事も一部引用する。
「関西経済界が共同出資して立ち上げたFMラジオ局「FM CO・CO・LO(ココロ)」運営の関西インターメディア(大阪市)が2012年に放送事業をFM802(同)に譲渡し、会社を清算する見通しであることが明らかになった。景気低迷でラジオ広告が減少。限られた市場で生き残るため、再編の動きがこれから関西で本格化しそうだ。」
そして「ラジオ業界では事業撤退の動きが出始め」ていると書き、「ラジオ広告は年々減少傾向にあることから、関西メディアでもココロに続く再編の機運が今後さらに高まる可能性がある。」とラジオ業界の再編を示唆している。


さて、今回の802の決断、吉と出るか、凶と出るか。


朝日新聞連載の「Jポップの挑戦」シリーズ、何と4回目でいきなり(おわり)マークが。
その結論はこうだ。
「音楽業界は縮む市場の中で、将来のビジネスモデルを見定められないでいる。海外進出、ライブ主義、ネット利用・・・Jポップ業界の挑戦は続く。」
何か、上っ面をなでただけで終了と言う感じ。
そんなの皆知っているよ、だからこれから音楽業界はどうするのか、それを取材しろよと苦言を呈したくなる。
しかも、相変わらずこんな情報を載せている。
「日本レコード業界の調査だと、昨年に違法ダウンロードされた音楽のファイルや映像は推計で43.6億、正規の約10倍・・」
43.6億の単位は何?
ダウンロードの回数?それともファイルの数?
第一、このダウンロード、何をさしているのか、突っ込み不足としかいいようがない。
違法ダウンロードがはびこっているとして、音楽業界はどんなカウンターアクトを考えているのか。
どうやって大衆のニーズに向かいあいながら、新しいビジネスモデルを創造するか、利便性を無視して、自分たちのやり方で音楽を享受しろと言っているとしか思えない。
私は、とにかくユーザーを泥棒呼ばわりして、自分たちの権利を主張する愚を認識してほしいのだ。
どうやれば、自然にユーザーが違法とレッテルをはられることなく、楽しい音楽文化を享受できるか、それを提起しなければ、不毛の争いはこれからも続くだろう。
繰り返すが、K-POPはそんなうるさいことを何も言わず、いつのまにかネットを通して日本の市場にブームを起こし、売上を伸ばしたのだ。
違法の摘発が目的なのか、それとも売上を伸ばすのが目的なのか。
J-POP、挑戦するなら、もっと真摯に大衆のニーズに向き合うことから始めるべきではと言わずにいられない私である。