カテゴリー : 2011年 12月

JPOPの挑戦?

朝日新聞夕刊で、今週から「Jポップの挑戦」というシリーズが始まった。
「CDなどの音楽ソフトの日本の国内生産額は1998年の6074億円をピークに下がり続けている。昨年は半分以下の約2836億円までに落ち込んだ。苦境に立つJポップ業界はいま、海外に活路を見いだそうとしている。」と書く。
3238億円の売り上げ減である。
音楽というジャンルは今も人々の心の中に盤石に存在しているが、それが生み出す富は半分以下。
何か、釈然としないものが残りませんか。
音楽文化自体がシュリンクしたとはとても思えない、結局売上自体が落ちた、その原因は何?
業界は言う、それは違法コピーの横行だと。
パソコンやネットが違法なコピーを助長している、それが元凶なのだと。
そう言われると、そんな気もしないでもない。
なるほど、つまり悪いのは、違法コピーする連中なのだと。
こういう違法行為を摘発すれば、売上はまた上がるはず、だから、もっと啓蒙し、違法行為をやめさせないといけない。
ここまで業界が断言すると、こういう声も聞こえ始める~「そうか~?」
もしコピーを完璧に規制すればどうなるか?
私は音楽業界がさらに衰退するのではと危惧せざるを得なくなる。
そんなややこしいこと言うなら、もうそんな音楽は聞かないよ、CDも買わないよ。
そこまで金をかけて手に入れるものではない、そんな声も聞こえてくるような気がする。
音楽の前に出版物がそうなっている。
別に違法コピーが横行しているわけではない。
だが、出版の売上は音楽以上に落ちている。
それは、本離れ、活字離れなんて言われているが、結局ユーザーのニーズに真っ向から向かいあわず、過去の成功体験ばかりに固執したからではないだろうか。
再販制度なんて、何のためにあるのかと首をかしげる人も増えている。
だが、それがなければ文化は衰退する、それでもいいのかとユーザーを脅したのは出版業界。
その結果の売上減ではなかったか。
過去の利権を守ろうとしても、ユーザーは既にそれを見透かしている。
ややこしいこというなら、買わないだけだと。
著作権法を改正しようと、規制を強めようと、もはや過去の成功ノーハウは通用しない。
それが時代の流れなのだ、逆流することなどありえない。


朝日新聞の記事に戻る。
第1回目では、とにかく海外に打って出ろと提言する。
K-POPがそうであるように、もっと商売の機会を海外に求めろと、それで少しずつ成功しているアーチストもあるとラルク・アン・シエルなどのビジュアル系のバンドを例として挙げている。
2回目は、K-POPがネットを使って世界に広がったと書き、それに対抗できるのは日本では初音ミクしかないと関係者の声を紹介している。
極端な話ではあるが、世界を見据えればネットの利用にもっと専門的な知識を醸成していくべきだという主張はよくわかる。
3回目の今日は、音楽市場の中ではまだライブの価値は高いと書く。
「2001年に875億円だったポップス系コンサートの市場は、10年には1241億円に拡大。」とある。
それは、確かに私も実感している、ライブ市場は可能性がまだまだ大きい。
ただ、ライブ市場は収益性が悪いのがネックだ。
売上は大きいが、支出はそれに負けず劣らず大きい。
CDの売上は途中からお札を刷るのと同じになり、売れるものがすべて利益だった。
ライブは、ご存じのように、販売できるチケットには限界があり、売れればいくらでも刷れるというのものではない。
そのためにネットを使って、ライブ映像を同時に売ろうというのだが、さてそんなにうまく行くのだろうか。
今の音楽市場の停滞状況をネットを利用することによって打開しようというのは、わからないではない。
しかし、このビジネス、そんなにおいしいだろうか?


明日からも、このシリーズは続くはず。
しばらく本欄でも、追いかけて行きたい。



スターダストレビュー

昨日、スターダストレビューのことを少しとりあげたのですが、驚いたことに急にこのブログへのアクセスが増えました。
皆さん、スタレビで検索された人たちで、たまたま私のブログがひっかかったようです。
すごいなあ、スタレビのファンの方にネットユーザーが多いんだなあと感心しております。
gooの検索で、スタレビでアクセスされた方のユーザー年齢分布というのがありました。
それによれば、30代と40代の方で過半数を超えています。
その次に多いのは、10代、それから20代という結果でした。
全世代にわたって支持されるというのもよくわかりました。
スタレビはネットから支持されている、それも全世代にわたって支持されている、これは今の時代には強みであることは間違いありません。
おわかりだと思いますが、私のプロフィールにある写真は、2011年2月に東京タワーで行われた「スタレビ30周年の記念イベント」の時に撮ったものです。
この時にイベント情報を私の別のブログ(フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編:リンク欄参照)で流したのですが、その時もネットの中で話題になっておりました。
スタレビはうまくネットをつかんでいる、そう私は思った次第です。
この分では、まだまだスターダストレビューは大丈夫です、十分音楽業界で活躍できる、それを再認識させていただきました。
ただ、イベントの情報を流す時に、事務所の社長からは「私たちのファンはネットの情報に敏感なので、不用意に情報を流さないでください。」とくぎを刺されたことを思い出しました。
今回は大丈夫だったでしょうかね。
ということで、スタレビに関して思ったこと、ちょっとだけ書いてみました。



音楽業界の衰退

「ネット配信などもあり、音楽産業はどんどん衰退していくのでしょうか?」というコメントをいただきました。
別に私が答える資格があるとは思ってはいませんが、戯言と思ってお聞きください。


これからも衰退していくかどうかは、何とも言えません。
ただし、一時期より衰退したことは事実です。
従来レコード業界で働いていた絶対数ですが、正確な数字は持っていませんが、感覚的には1/3です。
つまり、一番社員が多かった時と比べて、2/3はいなくなったという感想を持ちます。
音楽事務所もそうですね、かつてはバンドを中心にしたプロダクションがもはや見る影もありません。
私が懇意にしていただいている事務所にラプソディというのがあります。
スターダストレビューの事務所です、他のアーチストもおられますが、ビジネス的にはスタレビ以外は成立していないようです。
それゆえ、社員を新規に雇うことは難しいとお聞きしています。
音楽事務所を経営すること、これは今では本当にリスキー。
レコード会社とのコネがあっても、もはやお金が回ってくることはあまり考えない方がよさそうです。
言いかえれば、従来のビジネスモデルはもはや破綻した、ま、そういうことではないかと拝察されます。
何度も例に出しますが、AKBの「ヘビーローテーション」、Youtubeにアップされている公式PV、アクセス数ご存知ですか。
何と5600万ですよ。これに10円かければ5億6千万。
いつまでもCDの販売枚数を増やすにはどうしたらいいか、などということに血道をあげている業界、未来があると思いますか?
音楽業界の衰退は、ある意味自業自得ではないかと私は思うのです。
他にもビジネスのやり方、あるだろうが・・・。
著作権がどうの、ネットへのアップがどうの、何古臭いことを言っているのでしょう、わが音楽業界の連中よ。


ということで、コメントにお答えしました。
アイドルの話、また明日にでも書きますね。