カテゴリー : 2012年 1月9日

NHKラジオ深夜便

n4543さんからいただいた「新たな装いのラジオ雑誌!」のコメント、なるほどなと思いました。
どうもありがとうございました。


NHKのラジオ深夜便、ラジオ関係者なら常識になっているのですが、番組としては60才代以上の最大のキラーコンテンツとなっています。
ご案内のように、ラジオ深夜便という月刊誌が毎月10万部以上売れているとすれば、これは十分放送のビジネスモデルを形作ることができるでしょう。
FM雑誌の項でも書きましたが、放送ー雑誌ークライアント(シニア・ターゲット)のトライアングルが見事にできていると考えていいでしょう。
これが民放の番組だったら、このモデルはマーケティングの問題としてもっと取り上げられるのですが、何故かNHKは本格的なビジネス素材として「ラジオ深夜便」を話題にはしません。


NHKは基本的に番組と企業のタイアップを積極的には行わないのです。
ある企業のために、番組を使うのはご法度、多分そういう考え方なのでしょう。
私の知人に、ラジオ深夜便に関わっている人がいるのですが、民放なら当たり前のように流れているタイアップ的情報を、NHKは一切取り扱わないのだと言っていました。
それぐらいいいじゃないかと思われることでも、何らかの必然性や公共的な使命と関わらない限り、勝手なプロモーションはさせてもらえないのです。
お役所と同じなんですね、前例のないことはダメ、早い話山口百恵の「真っ赤なポルシェ→真っ赤な車」という言い換えが笑い話でないのと同質な話です。


NHKはそれぐらいであっていい、私はそう思いますが、もうちょっと何とかならないのかなあと言っている業界関係者は多いようですね。
そういうことで、ラジオ深夜便は、雑誌などでひそかにビジネスとして成り立っているらしいのですが、それは声高に語られることはありません。
FM雑誌のように、「ラジオ深夜便」を特集した雑誌が発刊されれば、あるいは健康関係の雑誌(「壮快」や「健康」など)にラジオ深夜便のページができれば、そこそこ話題になるかもしれません。
今、テレビやラジオで、どれだけの健康関係(それもシニア向け)のCMが流れているかを考えれば、深夜便さえOKを出せば、一時期のFM雑誌のような賑わいを見せるのではないかと。


ま、多分、NHKはOKを出さないでしょうけどね。


じゃ、民放がラジオ深夜便みたいなものをやればいいのにと思いますが、やはり全国放送のNHKラジオにはかなわないようです。
NHKだって、元々は単なる時間つぶし、フィラー代わりに流していただけで、こんなに当たるとは考えていなかったわけで、意識してやるようなものではなかったようです。
ラジオ深夜便みたいな番組、今も実際に民放で流れていますが、帯でやっている局はありません。
これ、帯でやるからいいんです。
せめて1時から6時まで、それぐらいやらないとシニアは聞いてくれません。
ラジオ深夜便に不満を持つ、シニア、私の周りにも何人かいます。
もっとこうしてほしい、この時間はできればこういう内容にしてほしいという要望、NHKにも多く届いているはずですが、局としては新しいコーナーを作る気もなければ、新規投資をする気もないというところではないでしょうか。
何か突発的なことが起こった時のフィラー番組という位置づけは今も変わっていないと思います。
たまにやるリスナーとの集いが精一杯なんでしょうね。


ということで、ラジオ深夜便に挑戦しようという民放局、もしあるとしたら、絶対毎日の帯番組にすることをお勧めします。
シニアには、土曜も日曜もあまり関係ないのです。
のんびりと自分と一緒に流れていく時間を共有してくれればいいのです。
ほしいのは、人の息吹といいうか、人の身体のぬくもりというか。
もはや、夜の12時から朝の6時までは、聴取率調査の対象ではないのでしょう?
何やってもいいのなら、ぜひシニア向けののんびりした番組を流してみたらどうですか?
文字通り、ラジオの復権ということになるかもしれませんよ。