カテゴリー : 2012年 2月

シリーズ・広告代理店

放送局のビジネスモデルを作ったのは、放送局ではない、広告代理店だと前に書きました。
もちろん、NHKは別です。
あれは、誰が見ても国営放送そのもので、税金のように受信料を徴収しているのですから、ビジネスなんていうものではありません。
営業力なんか大していらない、管理能力さえ長けていれば経営側に簡単になれます。
民放とNHK、多分利害はさほど一致しないでしょう。
あるとすれば、電波の寡占化を維持するモーチベーションぐらいでしょうか。


さて、広告代理店がビジネスモデルを作ったということについて、これから何だかんだと書いて行こうと思います。
私はラジオ出身の人間ですから、ラジオ業界での広告代理店の動きについて幾つか書いてみます。
まず、何度も登場するradiko。
皆さんご存じでしょうが、電通が経産省、NTTとともに作りました。
何のために作ったのか、多分、新しい利権になるだろうと考えたのかもしれません。
あ、利権と言う言葉は不謹慎ですね。
ITをはじめとする新しい技術によって、国民の皆さんがより便利なサービスを受けられるようにとの高邁な理想に燃えて、です。σ(^_^;)アセアセ…


radiko、普及すれば面白いと思いました。
ネットと同じ利便性をもってラジオが聴けるからです。
また、それをコアとして付帯サービスもつけられる、データがタグ化され、さまざまなネットのコンテンツとリンク化されます。
もはや、ラジオは単なる孤立したラジオではなくなると思ったからです。
それは例えば、スマートフォンに起きた現象と似ているのではないでしょうか。
携帯電話というのは、電話にいくつかのサービスが付帯されています。
メールというのも、ある意味電話機能の延長として受け止められていたと思いますが、スマートフォンとなると、もはや電話が基本ではありません。
電話はもはや一機能でしかありません。
電話をかけたいからスマートフォンを買うのではなく、社会とコミュニケートするために手に入れると言う人が増えていくのではないでしょうか。
その証拠に、TVのコマーシャルで、スマートフォンで電話をかけている映像を見たことありますか?
それは、もはやメインのサービスではないのです。
電話なんか、実際にかけるのはダサいなんてことも、そのうち言われるかもしれません。


そういうことで、radikoはラジオを今のスマートフォンの電話のような扱いにしていくのかもしれません。
ラジオは単なるアプリの一つ、と言う風に。
ということはラジオ局のライバルは、今スマートフォンで展開されている膨大なアプリということになるかもしれません。
radikoは多くのアプリと競争し、メインの座を獲得しないといけない、そうしなければradikoの収益性は担保されない。
だからradiko側(電通側)としては、ラジオ各局にそのアプリが例えば全スマートフォンにデフォルトで入り、若干の金でも出して使ってくれるようなコンテンツを要求するのではないでしょうか。
radikoは各ラジオ局に二次利用費のような形でコンテンツ費を払うかもしれません。
そのためには、魅力あるコンテンツを作ってもらわないといけないし、今のような地域制限は外してもらいたいでしょう。
早い話、面白いコンテンツをピックアップして、ユーザーに供給すればいいのです。
各ラジオ局が大手代理店に望むようなクライアントとの仲介など、radiko的には考えていないのではと思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか。


広告代理店の話、少し中味的にずれてきているかもしれないので、今日はこれぐらいで。



続・アイドル下世話ばなし

鎮西寿々歌ちゃんの話、これから折に触れて出てくると思いますので、今日は前に書いた「アイドル下世話ばなし」の続きをかいてみようと思います。


FM局のディレクターだったことから、多くのアイドルの方に接してまいりました。
残念ながらといいますか、ほとんどの方とは1回か2~3回のおつきあい。
アイドルさんは、毎日多くの人たちと会われますから、そんな1放送局のディレクターのことなど覚えているはずもありません。
というか、かつてのアイドルの方は、本当毎日寝る時間もないほど働いていたので、今日何をやったかも覚えていないというのが現実だったようです。
青春って、アイドルたちには人生の空白そのものだったなんて話も聞きましたね。


さて、先日書いたアイドルの方々、石川秀美さん、斉藤由貴さん、柴田あゆみ(元メロン記念日)さんは、多分私のことなど知らないとはおっしゃらないと思います。
一緒に仕事をしていた時は、そんなに仕事に追いまくられるという時代ではなかったので、何だかんだと雑談する機会も多かったですから。


思い出に残る人といえば、一番最初に局でお会いしたのは、シンシアこと南沙織さん。
小さくて少し浅黒い感じの人というイメージ。
目鼻立ちははっきりしておられ、労働組合の掲示板をぼーと見ておられたのを覚えています。
ま、私は新入社員も同然という頃で、お話することはありませんでしたが。
私が勝手に印象的だったと思う人は、西村知美さんですかね。
文字どおりにアイドルそのものという衣装を着て、「ヤア」と声をかけてスタジオに入ってこられました。
「ドン松五郎の生活」で映画デビューされた頃ですか。
まさしく天然の明るい少女というイメージでした。
多分、アイドルとして活躍するのが楽しくて仕方がなかったのではと思います。


河合奈保子さんも可愛かったですね。
大阪出身の子だったから、大阪にいる時は何となくリラックスしているという感じですか。(大阪でラジオのレギュラー番組「MBSヤングタウン」があったので、時間的精神的余裕もあったのでしょう。)
放送局内をぴょこぴょこはねながら、「すみませ~ん、トイレどこですか~」と奈保子スマイルで聞かれると、何かトイレのある場所まで、連れて行ってあげたくなるような。
もちろん、そんなことはしませんでしたが。


多くのアイドルの中で、私が一番きれいというか、しばらくぼーと見とれた方がいます。
その人は、麻生祐未さん。
フォーライフからレコードデビューするというので、私の番組にゲストに来られた。
その日、たまたま出演者がハワイに行っていたため、急きょ私がインタビュアーになり、お話を伺うことになったのだ。
フォーライフの担当の子は「別嬪さんですよ~」と言っていたが、本当にそうだった。
全体にピンクを主としたファッションで、同じくピンクのレッグウォーマーが可愛かった。
プロポーション抜群で、当時は夏目雅子と比べられるぐらいのものだった。
しかも、その時の肌つやのいいことときたら。
水もしたたるようないい女、そのものでした。
あんなみずみずしい顔をした人は、その後見たことはありません。


おかげで、その後も麻生祐未さんの動きには興味ありありになり、映画「コミック雑誌なんかいらない」は飛ぶように見に行きましたし、『税務調査官・窓際太郎の事件簿』は可能な限り見るようにしております。
最近の、NHK朝ドラ「カーネーション」のお母さん役もなかなかのものですね。


そうそう、麻生祐未さんは、元々は大阪府泉佐野市の生まれ。
ドラマの舞台である岸和田市の隣です。
ただ、私がインタビューした時は、「長崎県出身」になっていたのですが、「私、本当は泉佐野生まれなんです。でも小さい頃なのであまり覚えていません。事務所も長崎で統一しろと言われたので、長崎出身ということに」と、ささやくような声で話されていました。
ま、そういうことで、ドラマの中の大阪弁も自然に話せるんでしょうね。
あ、その時、実は伯母が奥村チヨです、なんて話もされていました。


アイドル下世話ばなし、まだ色々あるのですが、今日はとりあえずここまで。
また「続々・アイドル下世話ばなし」でお会いしましょう。



4月改編

放送業界にはご存知の通り4月と10月に改編期というのがある。
プロ野球の開幕とともに番組が変わり、シーズン終了とともに又番組が変更される。
民放の場合、改編時にタイム提供のスポンサーも変わったりする。
放送局側からしても、またスポンサー側からしても、この改編期というのはいいきっかけになるわけだ。
そろそろ番組提供をやめたいと思えば、スポンサーは「とりあえず、今度の3月でひとまず提供を終了したい。」と言いやすくなる。
局側からすれば、新しく提供したいと言っているスポンサーがあれば、「今度の4月に多分このあたりの時間が空くと思いますので、それまでお待ちください。」と言えるわけだ。
改編期がなければ、いつスポンサーが終了するかわからない、また新しいスポンサーの話があってもいつ頃番組枠が空くかわからないだろう。
で、何だかんだやっている間に、今の状態に落ち着いたというのが私の意見なのだが、当たっているかどうかは何ともいえない。


民放と違って、NHKはそういう配慮をする必要はあまりない。
だから、改編期はあっても毎年さほど目立たないし、大河ドラマなんか1月に始まり12月に終わるわけで、要はNHKが変えたいと思ったときに番組は変わるというわけだろう。
そのあたり、困る人があるとするなら出演しているタレントさん側かな。
いきなり始まって、いきなり終わるなんてこともありそうだ。
私が関わっているタレントスクールに、「大!天才てれびくん」にレギュラー出演している鎮西寿々歌ちゃんがいるのだが、番組は色々中味が変わっても2009年からずっと出演している。
そろそろご苦労さまですと言われるかなあと事務所のスタッフはひやひやしているのだが、どうもNHKのスタンスというのは民放と違って非常にわかりにくい。(私が民放出身ということもあるが)
かといって、こちらからそろそろなんて言えるはずもないので、いつそうなってもいいように、次を常に考えていますという事務所のマネージャーさんもおられた。
NHKの出演者の皆さん、本当にご苦労様です。


さて、FM業界も改編期である。
なりゆきで関わっている番組も少しいじることになり、出演者の変更、スタッフの変更などというのが課題になっている。
番組を去る人あれば、来る人もある。
ごめん、局の都合でこうなっちゃったけど、またお願いすることもあると思うので、今回はそういうことで了解してね、なんて会話があちこちでされている。
去るものは、言いたいことは山ほどあっても、最終的に納得せざるをえない。


私が昔から懇意にしているタレントさん、一番嫌いな季節は春と秋で、それは改編期と重なるからだとか。
若い頃は、それでもわくわくしていたらしい。
終わる番組より始まる番組のほうが多かったので、終わって残念だという気持ちと、新しい番組、さあどういう気持ちで望もうかと緊張感は常にあったからと言われる。
しかし、ある時から、新しい番組はほとんどなく、あるのは、「申し訳ない、今度の改編期で番組ひとまずお休みということに。いえ、人気のあった番組ですから、今度の改編期にはまた再開ということになると思います。とにかくお疲れ様でした。とりあえず、今度の番組終了後打ち上げということで・・」の言葉だけ。
しばらくして、それを告げたディレクターは人事異動で別の部署に。
「老兵は死なず、消え去り行くのみやで・・・フロムちゃん・・・」
静かに手酌で酒をつぎながら、さびしそうにその人は言うのでした。


さて、他人のことはいい。
私にも、去る人、続ける人の調整をやってと要望が来ていて、先日来、何だかんだと関係者と話をしているのだが、業界が相当弱っているので、なかなかうまく行かないなあというのが実感だ。
今年の4月から、ラジオ業界、また仕事が減る人が多く出るだろう。
増えた人も、下手をするとギャラのアップはなしだったりするかもしれない。
番組増えても、サービスでやってくれない、なんて言われかねないらしい。
それでも番組さえあれば、別にお金になるような仕事が生まれるかもしれない。
仕方ない、ないよりましだ。
そんな人、多分そこそこおられると思いますよ。


例えば、私とか・・・。


愚痴は言うまい、こぼすまい、また次回・・・。