カテゴリー : 2012年 3月23日

シリーズ ラジオの生きる道(6)~たまごっち的ラジオ その1

ユーザーがラジオに何を求めているのか、それをしばらく断片的になるかもしれないが書き続けようと思います。
ラジオはこうあってほしいという既存ユーザー、そしてラジオなんか聞いたことがないという非ユーザー、そのニーズの違いまで話を進めることができればと願うばかりです。


しかし、ネットにはラジオのことを本格的に分析する人って少ないですね。
情報を流す人とか、表面を軽くなぞる人はおられるのですが、切り込む人がいないというか。
ラジオ関係者、今や万単位でおられると思うのですが、ネットにはあまり関心がないのでしょうか。
私としては、ご教示いただきたいことも多いですし、私の仮説についての反論もお聞きしたいと思っています。
これも私の小さな願いです。(悲しき願いはアニマルズ


ラジオのリスナーのニーズを少し箇条書き的に並べてみます。
●同じ時間を共有できる肉声がほしい、自分のライフサイクルの中にパラレルで存在してほしい。(仲間意識)
●他では得られない情報を伝えてほしい。あるいは他で伝えられている情報を、自分が信頼するパーソナリティの言葉で知りたい。(カリスマ志向?)
●自分の世界にラジオと通じ合える空間を作りたい。(ラジオのパーソナライジング)


抽象的すぎるかもしれません、少しブレイクダウンしてみます。
仲間を作るといっても、どこにでもいるような仲間ではありません。
ラジオで初めて声を聞き、その人が語る話の内容を聞いた時に、あ、こいつはいい、きっと将来伸びていい仲間になるかもしれない、よし、贔屓してみようと思うわけです。
しかも、ラジオですから、自分のまわりの人はそれほどその人を知りません。
ようし、なら俺が育てようと思うわけです。
これが、タイトルにも書いた「たまごっち的ラジオ」です。
自分が生きている間にも、たまごっちは生き続ける。
しかも、自分が手を抜けば、死んでしまう(消えてしまう)かもしれません。
あるものは育ち、あるものは消える、当たり前のことですがラジオにはよくあることです。


たまごっちラジオとは、ラジオ局側にそのたまごっちを供給しているんだという自覚がないと始まりません。
それを大きくするのは皆さんですという仕掛けといいますか、場を用意するといいますか。
場はサイトと言い換えても良いかもしれません。
そこに見えるラジオが生まれます。
そして、そのパーソナリティ(キャラクター)がどこまで育ったか、育っているかをデータ表示します。
アバターにして、今元気なのか、弱っているのかを設定してもいいでしょう。
ラジオの内容を文章にしたり、スタジオの風景を写真で見せるなんてのはさほどリスナーは興味を持たないと思います。
(もちろん、データベースとしては重要なので、その価値は大いにありますが。)
とにかく自分の仲間が、元気になるのか、ヤバイ状態なのか、それを伝え続けるのです。
そうなったのは、リスナーの責任ということになりますね。
ただし、パーソナリティのたまご君が、当初の期待に反してどうしようもないと判断されてヤバくなるのは自業自得です。


FM局的にいえば、音楽もまた「たまごっち」になります。
人気の出る曲もあれば、何度オンエアしても全く反応がない曲もあります。
「たまごっち」は、例えばリスナーのブログやサイトに取り込むこともできるようにし、リスナーが自分のサイトでそれを育てる(つまり、その曲をプロモーションすることになりますね、自分の思い入れや体験、写真などを掲載して)ことができるようにします。
昔の言葉で言えば、メディアミックス、今風にいえばSNS的プロモーションかな。
もちろん、そんなサイトを作る人は少ないでしょうが、それでもトラフィックは従来より格段に増えることでしょう。


とにかく、現状ではラジオのトラフィックは少なすぎます。
私の参加しているFC2ブログで、ラジオ関連のブログは200程度。
テレビは6000もあるというのに。
つまりテレビはラジオの30倍もブログが存在するのです。
それぞれの媒体広告費をこれと比較してみましょう。
昨年度のテレビの広告費は1兆7237億です。対してラジオは1247億です。
そうですね、テレビはラジオの15倍弱です。
如何にラジオがネットの中に流通していないかがわかるではありませんか。
ラジオ関係者は、売上でテレビに完全に遅れをとっているのですから、せめてネットのトラフィックで挽回しようと何故思わないのでしょう。
毎日ラジオ番組を流していれば、そのうち皆が気づいてくれると思っているのでしょうか。
何か、ほんと、一度まともな反論を聞いてみたいものです。


たまごっち的ラジオの話、次回も続きます。