カテゴリー : 2012年 4月25日

シリーズ ラジオの売り方(7)

今日は4月25日、GW直前で、業務が俄然輻輳してまいりました。
どの仕事を4/27にまでに終わらせ、どれを5/7以降に持ち越すか。
年末年始より厳しいスケジュールだなと思わせるのは、まだ身体が慣れていないせいなのか、それともこの時期の業務の停滞は致命的なのか、そのあたりが判断できないからなのかもしれません。
そういうことで、ここしばらく忙しくさせてもらっています。
それもポジティブなものではなく、トラブル解決のためのネガティブ作業。
早い話、一円にもならない仕事、その作業代はすべて持ち出し、仕事にはつきものですが、ほとんど個人的に仕事をしている身には、どんな出費でも身体にこたえます。
頭の中が、トラブル処理で一杯になると、他の情報発信が滞る。
このブログに書きこむ精神的余裕がなくなるのも、私には辛いことです。
ぼやいても仕方がありませんが、この時期同じような境遇にある方へのエールとして、戯言を書かせてもらいました。


さて、ラジオの売り方の7回目。
とにかく、従来のように、タイムどうですか?スポットどうですか?こういう人たちにメッセージがリーチしますよ、という売り方はラジオの売り方としては説得性を持たなくなった、それは否定できないようです。
なのに、経営者の方は、代理店に行け、スポンサーに行け、ラジオをもっと売ってこい!売れないのは営業マンがたるんでるからだと精神論をぶちます。
確かに、大ぐくりにすれば、営業マンの力不足という指摘は間違いではありません。
営業の声も聞いて今年度の売上予算を組んだのだから、それを達成できないのは営業の責任だと言われれば誰も反論できないでしょう。
しかし、考えても見てください。
そのビジネスモデルは、もはや破綻しかかっているのです。
使えないビジネスモデルの上で売上予算を組んだ責任は営業にはありません、すべて経営者側にあります。
世の中のトレンドを読めない経営者に、営業の非を一方的に叱責されても、現場には不満がたまるだけです。
誰もwin-winにはなれない。
経営者は不満を持ち、営業マンも不満を持つ。
リスナーはもっと不満を持つ、何だよ、ラジオショッピングなんかやめちまえよ・・・。


三方よし、なんて考え方があるようですが、ここには「よし」と思うものは誰もいません。
あるラジオ局の管理者がぼそっといいました。
「現場はもう皆疲弊している。一生懸命やっているのに成果が出ない、それを頭ごなしに非難するボード(経営者)がいる。今やっていることは惰性の延長。とにかく皆が元気になるような方針がラジオには必要なんだ。」
私は、ラジオの売り方について、色々書いてきていますが、もっと根本的な問題があるんだと指摘されているような気がします。
商売は紙の上で起こっているわけではない。現場で起こっているのだ、それを再確認した上でのラジオの売り方が必要なのかもしれません。


私は、ラジオショッピングに対しては、ラジオ局にこう提案したいです。
とにかく、番組のパーソナリティをラジオショッピングに絡ませてはいけません。
番組の体裁をとるのをやめてほしい、これはコマーシャルなのだと、リスナーにわからせた上で放送してください。
これは、リスナーの錯覚を利用した商法ではありませんか。
自分が信頼しているパーソナリティがこう言っているのだから、買ってみようという心理を利用しているだけではありませんか。
ラジオは、錯覚を生み出すための材料をクライアントに売り渡しているじゃありませんか。
もっとニュートラルな人をメッセンジャーとして起用すべきです。
これはコマーシャルだ、番組とは関係ないのだと言ってラジオショッピングをおやりになるなら、誰も文句は言わないと思います。(ただし、スイッチを切られるかもしれませんが)


もっとも、そんなことをすれば、広告代理店は黙っていないでしょう。
何を考えている、パーソナリティが相槌を打つから、商品の良さを代わりに話してくれるから、クライアントは金を出すのだ。
パーソナリティが絡まないなら、提供はやめる、それでもいいのか、と半分脅しにかかるでしょう。
繰り返します。
ラジオの売り方を作ってきたのは、ラジオ局ではない、広告代理店だ。
おまえら、誰のおかげで、放送局でござい、とふんぞり返っていられると思っているんだ!


だから、民放連で規約をつくればいいのです。
ラジオショッピング、テレビショッピングの内規のようなものを制定する、CMに関してこれまでも色々ルールを決めてきているではないですか。
ショッピングだって、もっとリスナーや視聴者のことを考えたルール作りをするべきでしょう。
本当にそうしないと、ユーザーから嫌われますよ、まだ何とか許容されている時に、規制すべきものは規制しておくべきです。
番組のパーソナリティはラジオショッピングには絡んではいけないとか、番組の関係者はサクラと間違われるような言動をしてはいけない、とかです。
おまえらは香具師かと思われるような表現を、いやしくも国民の共有財産である電波を使って流していいのか、そう言われないために自主規制すべきです。


実際、クライアント側だってがんばっておられるじゃないですか。
ジャパネットたかた、社長が自ら出てきて、商品を一生懸命説明し、何かありましたら私がすべて責任を持ちますと高くて大きな声で語っておられるではありませんか。
何故、そうしないのですか。
商品の提供者が自分の責任で説明しなさいよ。
有名芸能人をサクラに使わないでください、ラジオパーソナリティを太鼓持ち(幇間)に使わないでください。
無理やり局のアナウンサーに、過剰なヨイショをさせないでください。
すべてが、リスナーには不快なのです。
嘘っぽい番組にするな、その瑕疵がいつかすべての番組に伝染っていくかもしれないじゃないですか。


ラジオショッピングをやめろとはいいません、とにかく本来の形にもどすべきです。
放送局がサクラになってはいけません。
本当の桜の木になって、人々がそれを愛でるために集まってくる、そんな憩いの場にすることをもう一度考えてみてほしいと心から願います。