カテゴリー : 2012年 4月

落合からのメッセージ ~だから何?

今は落合におります。
落合、関西人の私としては、一昔前の映画「下落合焼とりムービー」(1979年 山本晋也監督)で、何となく知った場所です。
「下落合焼とりムービー」は、スラップスティックなアメリカ映画「ケンタッキーフライドムービー」(1977年)にインスパイアーされた映画。
ケンタッキーがあまりにも面白かったので、焼きとりも見に行ったが見事に裏切られた記憶があります。
赤塚不二夫作、出演 所ジョージにタモリ他。
ま、自己満足的映像の連続と申しましょうか。
以上、落合話でした。
元中日監督、落合博満さんはもちろん何の関係もありません。


さて、昨日nottvのことを取り上げました。
ネットでざっと反応を見ましたが、見事にネガティブな意見ばかりが並んでいました。
それと、開局セレモニーでの二木社長の話がこれ。
「やっとここまで来た、という感じ。端末はフィーチャーフォンからスマートフォンへ切り替わり、放送システムについても2011年12月まで決まっておらず、コンテンツもどういったコンセプトにするか考え始めたところだった。3月の大震災のあと、なんとか頑張って形にすることができ、感慨無量だ。」
何か、バタバタと開局してしまって、中味が煮詰まらないままスタートした、何も言えねえ・・・な感じですね。
そういうことで、あんまり厳しいことを言うのはやめておきましょう。
近いうちに答が自然と出るでしょうから。


nottvと同じような感じのサービスって、何があるか。
一番似ているのは、BeeTVですかね。
AVEXとドコモが携帯向けに作っている動画配信サイト。
会員200万人だそうです、私は会員になっている人を全く知りませんが。
ひかりTVも、最近スマートフォンで見られるようになりましたから、サービス的に似てますね。
こちらは契約者100万突破だそうです。
ならnottvだって、100万ユーザーぐらい何とかなるだろうと思うのですが、何故か否定的な意見ばかり。
やはり端末設定に問題があるのでしょうか。
いずれにせよ、上で紹介したサービス、私自身はあまり興味はないので、会員になることはないでしょうね。


4/7のシリーズ ラジオの生きる道(17)にいただいたコメント。
そこで往年のFM大阪の番組が紹介されていました。

『中島らもの月光通信』
『夜をぶっとばせ!』
『ラジウム音線』
『カモンコンピュート』
『世紀末的大阪』

いわゆるサブカル系の深夜帯ラジオ番組、ある意味、FM大阪の裏を象徴する番組です。

簡単に番組補足をしておきます。
『中島らもの月光通信』はFM大阪の制作というよりも、外部からの持込番組の部類に入ります。
名城アバという西天満にあったスタジオで収録。
当時、中島らもさんは「プレイガイドジャーナル」系サブカルの思想的柱の一人でした。
また、ある広告代理店にも勤めておられて、自分でスポンサーを集めて番組を作るという感じだったと思います。
でも、FM大阪のサブカル路線に多分共鳴されていたのでしょう。
番組の作り方が、FM大阪そのものだったと記憶していますから。


『夜をぶっとばせ』、忌野清志郎さんの出演番組。
FM大阪制作ですが、収録は東京。(東京のみネットしていた記憶があります)
例の原発反対の歌でTFMと悶着を色々起こしました。
そういう番組、そこそこありました。
「スネークマンショー」の後番組的位置づけの「THE MUSIC NETWORK」、伊武雅人さん出演。
プロデューサーの桑原茂一さんの事務所が作っておられました。
ネットにあまり紹介されていないので、一度詳しくお伝えします。


『ラジウム音泉』、現在FM大阪の関連会社の社長を務めているI君がディレクターだった番組。
中島らもさんが構成に入っていたはず。
立原啓祐さん始め、当時の大阪の役者志向のタレントが出演していました。
詳しくはまたの機会に。


『カモンコンピュート』は嘉門達夫さんとデジタロー、でたじろうのコンピューターボイスが出演。
提供はニノミヤムセン、パソコンが話題になり始めた頃です。
コンピューターのプログラムは、元五つの赤い風船の東さんが担当しておられました。
画期的な番組のひとつでした、もう本当、職人の世界です。


『世紀末的大阪』、これもサブカル路線の象徴みたいな番組。
大阪の濃い人たちが一杯集まって番組を作っているというか。
メインは、かねてつおかげさまブラザースのボーカル、きんたミーノさんでしたね。


とにかく、70年代、80年代、90年代とFM大阪は決して会社公認ではない、裏面でのサブカル放送を飽きることなく続けていました。
しばらく、そういう流れが途絶えていたなと思ったら、コメントでも指摘されている、ケンドーコバヤシさんの新番組が始まるそうです。
男性用性欲処理グッズの人気メーカー「(株)TENGA」が冠スポンサーの「TENGA presents Midnight World Cafe~TENGA茶屋~」(土曜・深夜1時30分)だそうです。
何か、やばそうな感じもありますが、ちょっと期待してみたいですね。


ま、そういうことで、今日は雑談みたいなブログになりました、また次回。



モバキャス NOTTVに一言

3月あたりだったでしょうか、東京の地下鉄などの駅に突如として現れた看板、それがnottvの広告でした。
何だろ、nottvって?
テレビでもスポット流れているよと言われましたが、私は東京ではTVを持っていないので気づくはずもなし。
少し考え、はたと思い当たりました。
ああ、これがモバキャス(モバイルキャスティング放送)の最終形か、なるほど携帯電話がスマートフォンやタブレット型に流れが変わったので、端末を変えたのか・・・。
そうです、これがマルチメディア放送、V-highを利用した次世代型メディアなのです・・・って書いてみたけど、正直言わしてもらいます。
何ですか、これ?

わたしたちは、モバイル端末に向けて、新しく専用放送をはじめます。
その放送は、今までのテレビとちがい、
ドラマやスポーツなどの番組だけでなく、
新聞や雑誌、ゲームまでも「放送」する新しい放送です。

以上は、サイトに紹介されていたモバキャスの説明。
何か、表現の仕方があまりイケてませんね。
「今までのテレビとちがい」という言い回しが、もはや古い。
「新しい放送」というのも、少しも新しさを感じさせないですね。
私たちは、今までの発想とあまり変わっていませんと宣言しているようなものです。
だいたい、「新聞や雑誌、ゲームを放送する」ことの、どこが新しい(斬新?)というのでしょう。
どう見ても、モバキャスからイノベーションなど起きる雰囲気なし、というか、ユーザーの飢えにささるようなコンテンツはどこにもないし、第一少しもとんがっていない。
誰のウォンツに向かってnottvは訴えているのか、このままではせっかくの電波が宝の持ち腐れになりはしないでしょうか。


今までの失敗にどこまで学んでいるのでしょう。
ついこの間、放送を休止したモバイル放送(モバホ!)と何か同じような種類のものを感じるんですよね。
NTTドコモさん、何を考えてこんな商品を売り出そうとするのでしょう、お金あり余っているんですか?
しかも、スマートフォンの世界はソフトバンクのいいようにされているし、auだって頭を下げてiPhoneに切り替えざるを得なかった。
でも、ドコモは相変わらず、囲い込み戦法というか、自社製の商品にしかモバキャスを使えないようにしています。
それで、会員100万人を目指すというのですから、確実に時代にずれている気がするんです、何か違うと。
iモードの成功体験が影響しているのでしょうか、でも、スマートフォンやタブレットはもはやアプリで動く世界ですから、そのアプリはどのスマートフォンでも使えるようなものでないと、普及しないんじゃないでしょうか。
ま、正直、nottvの意志がわかりません、それが明らかに見えてこないと態々買ってみる気にはならないでしょう。


私は、3年前にiPhoneの3GSを買いました。
その時は、ツイッターをどこでも使いたい、見たいと思ったからです。
小さなパソコンの機能もありますし、ある意味「どこでもドア」的要素を感じたというのも動機でした。
昨年、iPadを買いました。
軽いのでノートパソコンの替わりに使えて便利と思いましたし、仕事では多くの場でプレゼンに使ったりしています。
画面を見せながら説明をしていると、皆さん食い入るように見てくれます。
話が早い、これがノートパソコンの時代には、もう少しギクシャクしていたという感想を持っています。
この2つ、見事に私の中でイノベーションを起こしました。
思考様式、行動様式が、見事に変化しました。
そうです、nottvの問題として、こういった変化の予兆が何も感じられないというのをあげたいのです。
買った以上、何か今までになかった何かが頭の中、身体の中に生まれないといけません。
でも、そんなの考えられますか、これだけの説明で。


V-high、何かやばいです、さて、我らがV-lowはどうなるのでしょう。
しばらく、モバキャスの動向を見つめながら、自分たちの可能性を探ったほうがいいのではないでしょうか。
わけのわからん実証実験はほどほどにして。(なんていうと又怒られるかもしれませんが)


さて、何故かえらい勢いで宣伝を始めたnottvの話はひとまずこれぐらいで。
もし、何か可能性があるということでしたら、是非ご教示いただければ、私もそのことをブログにも書きますし、色々な方にそれを伝えていくつもりです。
決して全否定しているのではありません、ということで、今後ともよろしくお願いいたします。



シリーズ ラジオの生きる道(19)~ネットワークとFM大阪・2

全国ネットの番組、テレビと違ってFM局は共同提供というのがあまりありません。
本当はテレビも一社提供が普通だった時代もあったのですが、ネット局が増え、電波料も上がりということになり、今では共同提供というのが当たり前になりました。
早い話、広告代理店の力が大きくなり、枠の買い切りが常態化して今のようになったのでしょう。
ラジオで共同提供が増えないのは、提供料がそれほど大きくないことと、番組自体をクライアントのイメージ(ニーズ)に合わせることが必要条件だからではないでしょうか。
共同提供じゃ、わざわざクライアントは番組への出稿に応じてくれない。
そりゃ、制作費も引き受けないといけないわけですから、わざわざ番組の共同提供に応じる必然性を感じないのかもしれません。


FMでの全国ネット番組、かつてはキラ星のごとくナショナルスポンサーの名前が連なっていました。
AV機器のメーカーは、会社名以外にそれぞれブランドを作って番組提供をしていました。
松下はテクニクス、日立はローディ、シャープはオプトニカ、サンヨーはオットー、東芝はオーレックス、三菱はダイアトーン、コロンビアはデンオンというように。
これにソニーがあり、ビクターがあり、NECがあり、トリオがあり、サンスイがあり、大阪ではオンキョーなどもありました。
ついでにいうとティアック、アカイ、アイワもありましたし、カセットメーカーとしてTDK、マクセル、フジフィルムのAXIA、太陽誘電のThat’sなどもあり、クライアントには事欠かなかったと思われます。
これにFM雑誌も番組提供、特にFMレコパルの「レコパル音の仲間たち」、FMステーションの「マイ・サウンド・グラフィティ」は今も覚えている方が多いでしょう。
後、若者を対象にした飲料メーカー、コカコーラ、サントリー、アサヒ、キリン、サッポロなど、車メーカーはトヨタ、日産、ホンダをはじめ、自家用車メーカーのほとんど、とにかく出稿を望まれるクライアントをはめていけば、確実に時間が足らないという状況でした。
つまり、FM局のネットというのは、これぐらいの分厚いクライアント層がいてこそのものだったと思うのです。


今、FM局全国ネットのクライアント層、随分薄くなったと思いませんか。
有名アーチストの番組、例えばユーミン、例えば桑田佳祐、例えば山下達郎、EXILEに木村拓哉、名前がでかいからといって、簡単にクライアントはついてくれなくなりました。
正直、この時代によくネットワーク番組を維持できていると思いますよ。
日産自動車の「あ、安部礼司」とか、サントリーの「サタデーウェイティングバー」とか、本当にいい番組で、企画の勝利という感じですものね。
問題は、この状況がいつまで続くのか、なんです。
とにかく、昔のように「後に続くクライアント」の姿が見えない、言うならば先が見通せないのですから、これからどうなるかなど、当事者にもまるでわからないというのが本当ではないかと拝察する次第。


FM大阪は、結局のところ、そのネットワークにある意味ぶらさがっているわけで、自分で維持していないというか、ハンドリングできない部分なので、ただ不安げに見守るしかないんじゃないでしょうか。
ネット番組といっても、スポンサーがついていない、いわゆる白ネット番組が増えれば増えるほど、売上は減っていきます。
全体の経費や制作費を落とせば、利益は出るかもしれませんが、それは下方スパイラルの局面です。
つまり縮小再生産、いくら利益が出ても、そのビジネスモデルには未来がありません。


必要なことはビジネスモデルの再構築、その時にネットワークはどんな貢献をしてくれるのかということです。
ネットワークごと、新モデルに移行するのか、それともスポンサーを介したネットワーク体制そのものをやめてしまうのか。
キー局であるFM東京に全国の系列局から期待されている課題、なかなか厄介なものがあるのではないかと思われます。