カテゴリー : 2012年 6月11日

再び radiko!

驚いた、Yahoo!の見出しにradikoのニュースが。

「radiko.jp」月間ユーザーが1000万人突破 開始から2年で~。

これはITmedia ニュースから。
他にもImpress Watch、CNET Japan 他のニュースサイトでも取り上げられている。


ニュース・ソースは㈱radikoがリリースしたこちらの報道資料による。
詳しいことは資料にアクセスしていただきたいが、主な項目を簡単に箇条書きにすると。


1.4月の月間ユニークユーザーが、開始から2年で1000万人を突破(1046万人)、
2.聴取ツールのダウンロード数は、ガジェット(PC用)が約400万DL、スマートフォンアプリが約500万DL
3.平均週間延べ聴取回数は約700万回前後。


増えた理由を㈱radikoは、震災以後ラジオの価値が高まったこと、参加局が増え配信地区が広がったこと、スマートフォンが普及したことをあげている。
最初の震災云々とradikoの相関がそんなにあるのか、何のデータも示されていないから断言するのはどうかと思う。
参加局が増え配信地区が広がったというのは、それによってユーザーが増えるのは当たり前なので、誇るべきほどのことではない。
最後のスマートフォンの指摘はその通りだろう。
タブレットPCの普及も同様、radiko側としては、この降ってわいたような千載一遇のチャンスを逃してはいけないと思う次第。


以上は、radikoがんばれ!という話だ。
radikoを評価している私としてはあまり批判的なことはいいたくもない。
ただ、その前にちょっと心しておきたいことがあるので、幾つか指摘してみようと思う。
まず第一、1000万ユニークユーザーを過大に書きたててほしくないこと。
これでは、人々はradikoを実際に使ったことがある人が月に1000万人いたと信じてしまうだろう。
1ユニークユーザー=1人ではない、それは報道資料にも書いてある通り。
「一人の方が複数のデバイスを利用した際は、それぞれのデバイスで1ユニークユーザーとカウントします。」と小さく表記されているはず。(もっと大きく書け!というクレームも来そう・・)


ちなみに私はradikoのヘビーユーザーの一人。
で、私はradikoのガジェットやアプリを東京と大阪に置いてあるPC2台とiPhoneとiPadとPCモバイルの計5台にインストールしている。
つまり私1人で5ユニークユーザーというわけだ。
家のPCと会社のPCとスマートフォンで聞いているという人もいるだろう。
1000万ユニークユーザーという言い方は誤解を受けると私は思う。(最初から誤解させようとしたという人もいるかもしれない、何しろネットでは最近ステマがどうこうとうるさい人が多いから。)
本当のユーザーは何人なのか、そんなことネットのトラフィックを見るだけでは正確にはわからないといっていい。
また、わかる必要はないと私は思う。
何しろ、radiko自体が商品ではない、それは単なる無料のツールで、それ自体が金と引き換えられるわけではないからだ。
ユーザーが何人いるからどうという話ではないというのは、自明ではなかろうか。


問題は何か。
データとして重要なのは、ユニークユーザーの数ではない、リアルタイムのアクセス数なのだと。
放送局ごとのリアル・データ、番組ごとのリアル・データ、どういう人がどういう番組をどういう頻度で聞いているかなどの個人データなどだ。
それがわかればクライアントにとってはラジオを広告媒体として利用するかどうかの判断材料になるだろう。
ipV6を使えば、よりデータの精度は大きくなるのではと私は思う。
もちろん、しばらくはラジオのリスナーの大部分は非radikoユーザーだろう。
それが多数派になれば、もはや聴取率調査は不要になり、無駄なスペシャルウィークもなくなるはず。


エリア制限をなくせというのも、ラジオ局の自由競争が活発になるきっかけだと思う。
そんなことをすれば地方局が潰れると言う人もいるが、それは今のまま続けていても同じことだろう。
キー局のようなものが全く存在しないコミュニティFMだって、苦労しながら何とかやっているではないか。
それより規模の大きい地方局にコミュニティFM局以上の経営ができないはずなかろう。
これまでのビジネスモデルでは続かない、それはもはや各局のコンセンサスではなかったか。
だから、新しいビジネスモデルを模索するということで、V-Lowマルチメディア放送とかradikoに投資をしようとしているのではなかったか。


さて、radikoはとにもかくにも、ユニークユーザー1000万というマイルストーンは達成した。
問題は山積だが、そこには別の可能性も見え始めている。
報道資料の最後にも次のような希望が語られている。

今後も、ラジオの「聴取機会の拡大」や「難聴取の解消」を目的とした『radiko.jp』は、情報過多の中で、言葉、音楽、スポーツの感動を通して、人の心を動かし、想像力をかき立てる音声メディア(=ラジオ)の存在意義をより高めるために、聴取環境を整え、ネットとの連携によって、引き続き、新しいラジオの楽しみ方を提案し、『radiko.jp』ユーザー(=ラジオリスナー)を拡大し、ラジオの媒体価値の向上を目指します。

その言や良しということで、とりあえず今日はこのあたりで。