カテゴリー : 2012年 7月16日

シリーズ 東京一極集中の功罪~マスコミ編(2)

東京一極集中の功罪、その2回目です。
概論から始めるのではなく、私の経験から始めたいと思います。
話していく中で、演繹的にその功罪が浮き上がればいいかなと思っていますが、どうなるのか私にもわかりません。
ある人から、頷きまくりでしたとツイートいただきました。
とても嬉しかったし、そう思うのは私一人ではないということを実感しました、どうもありがとう。


さて、前回は東京のマスコミが、地方のことを知らずに情報を流す傾向があるというようなニュアンスの話をしました。
東京のマスコミ人、偏見かもしれませんが、あまり東京土着の人は少ないようです。
青春時代に地方にいて東京に憧れ、またマスコミ業界に憧れ、何とかマスコミ人として認知された時に、ふとこう思うのではないでしょうか。
「私のように東京に憧れている若者たちに、東京がどれだけすごいか伝えないといけない。」
ホント、大きなお世話。


思うんですよね、自分が憧れた分を何とか今の世代に還元させようとする人達。
これが東京に生まれて育ったら、こんな発想するはずないのです。
東京をありのまま語るだろうし、東京以外の価値観もあるのは当然なのだから、一律に東京の価値観を押し付ける形にしてはいけないと自覚するでしょう。
これが地方から来て東京絶対主義になったマスコミ人は、そんな配慮は無用と思うようなのです。
東京はすべてでいいのだ、地方を考えたところで碌なものはない、大阪人が何かごちゃごちゃ言うようだが、あんな下品な奴らはほっておけ、とか。
ほんと、下品で悪かったな。


私は、FM大阪東京支社に赴任してきたのが平成元年、その後、TFMに出向したり、演劇の制作会社に移ったりで、ずっと東京都民の24年間。
よく言われるのが、未だに基本的に大阪弁。
いえ、私はこれでも皆さんがしゃべっている言語に合わせているつもりなのですが、ある程度の権威を持って喋る癖があることから、どうしてもネイティブな言葉が混じるようです。
「あほか、もうちょっと考えてもの言え、われ、なめとんか!」
ま、そんな相手をビビらす言葉は、滅多に使いませんが。(たまに、つことんのか!)


演劇の制作会社、元々は大阪で創業した会社なのですが、業務の都合で東京へ。
半分は大阪人なのに、みんな標準語をしゃべっていたようです。
ところが、私が加わって、大阪弁をバリバリ使うものですから、いつのまにか社内の公用語は大阪弁に。
大阪人以外のメンバー、全員生粋の江戸っ子ばかりだったのですが、何故か大阪弁に寛容、時々は慣れない大阪弁を交えて会話したりして、なかなか面白かったです。
つまりは、彼ら江戸っ子は、東京弁以外知らないわけですから、私たちの大阪弁に対しても寛容になるわけです。
へえ~、面白い表現だね~すごいね~、なんてことをね。

問題は、地方から出てきて、東京弁(彼らにとっては標準語)を必死で取得した連中。
彼らは地方の言葉もしゃべれますし、東京弁も何とかしゃべれるようになりました。(しかも、東京にいては地方の言葉を喋るのを何故か躊躇する)
そこで、大阪弁のシャワーを受けると何か怒りモードになったりします。
何故、東京に出てきて、大阪弁を喋るんだ、ちょっとは遠慮しろ、みたいな。
わかる気はするんです、東京にきたら東京弁をしゃべるのが普通だろう、それ以外の言葉を使うなんてどうかしている。
しかも、大阪弁というと、怖いというか、暴力団のイメージと重なったりする。
先日、モーニング娘。の石川梨華ちゃんが、ある時後輩の加護ちゃんに泣かされた話をしていました。
何かの拍子に、奈良県出身の加護ちゃんが思いっきり関西弁でまくしたてられ、怖くなって泣いちゃったそうなんです。
やっぱり、どす利いていたんでしょうね。
大体、関西弁をしゃべると女性は特にトーンが低くなります。
あの清純派の沢口靖子さんも、標準語を喋っている時は、やや高いトーンなのですが、大阪弁になると太い声になったりします。
カーネーションの尾野真千子さんも、「あほか、ぼけ」という時の声は腹の底から響きますが、普段東京で話す時には、口先だけを使った爽やかな言葉が出てきます。
ほんま、不思議な話やないですか~。


何か、東京一極集中の話じゃなくて、大阪弁の話になってしまいました。
いえ、いいんです、わかっていただきたいのは、江戸っ子は、東京弁をしゃべるのは当たり前なので、地方の言葉に対して、何も対抗意識は持っていないということ。
むしろ、人によっては大阪弁をしゃべることに憧れたりします、ま、それだけ精神的余裕を持っているということです。
ところが、東京に憧れた地方人は、その余裕がありません。
東京弁をしゃべるのに必死だった時代もあり、地方の言葉に対する包容力まで手が回らないのです。
そうです、東京に出てきて今マスコミで働いている連中、地方のことまで考える余裕がないのです。
だから、東京のことを語るので必死。
邪魔くさいから、東京の価値観を押し付けて、それですべてOKなのだと信じようとしているのです。
地方で、番組が放送されようとどうしようと、地方に合わせる気なのだありません。
また地方の番組をそのまま流す気など、ありません。
そんなことをしたら、何のために苦労して東京に出てきて、マスコミ人になったのかわからなくなります。
一生懸命東京に合わせようとした努力、それは並大抵ではなかった、なのに、地方の番組をそのまま流されたんじゃたまらない。


さて、地方から出てきて東京で働いているマスコミ人の皆さん、私の指摘で当たっていますでしょうか。
バカも休み休み言え、かもしれませんね。
こんな話を、私は適当に、本当、適当にこれからも書いていくつもりです。
関西出身の戯言だとでも思って、しばらくお付き合いください。
多分、珍しい発想だなと思うはずですよ。