カテゴリー : 2012年 7月18日

シリーズ 東京一極集中の功罪~マスコミ編(3)

大阪にいた時、すごく疑問だったのが、日本テレビ系列で流れていた「ズームイン朝」。
東京で人気だというのが信じられなかったのです。
東京にキャスターがいて、そこから地方に次々ズームインしていくシステム。
関西人からしたら、鬱陶しくて仕方がない。
地方の話なんか別に聞きたくないし、また東京の話も要らない。
大阪で、朝を迎えた私に必要なのは時間の告知と、できれば大阪の地域情報。
朝の余裕がない時に地方の情報なんか聞きたくないと思っていました。


そう思う関西人多かったんでしょうね。
このズームイン朝、大阪の視聴率は悪かったそうです。
そりゃ、誰でも思うことは一緒でしょう。
だけど、何故日本テレビのこのやり方をやめなかったか、それは東京で人気だったからです。
それは平成元年に東京に来てわかりました。
あれって、地方から来た東京人にうけるんです。
自分が住んでいた地域の情報が朝から流れるのが嬉しいようです。
「忘れがたきふるさと~♪」それがテレビに映っているのです、そりゃ、見るでしょうねえ。


いや、私ですら、あまり大阪に帰らなくなると「ズームイン朝」で見る大阪は懐かしいです。
もちろん、地方からの情報を流すといっても、基本は東京目線ですから、東京人にもそこそこ人気は出ます。
東京キー局の作り方としては、まあまあ及第点だったのでしょう。


とはいえ、大阪人にはこんな鬱陶しい番組はありません。
日本テレビの番組、こういう類の番組多かったですね。
例えば巨人戦の全国ネット。
一番多いのが日本テレビ(大阪は読売テレビ)ですから、関西人からは嫌われます。
巨人の試合なんか見たくないよ。
でも、残念ながら、インターネットが普及しない時代は、それしか野球の情報を流してくれません。
仕方なしに巨人戦を見ていた人、多かったです。
地方出身の友人を除いてはですが。(四国の友人とか北陸の友人とか九州の友人とか、巨人ファンが多かったなあ、あの頃は。)
多局化の時代になり、ネットの時代になり、やっと大阪から巨人の試合が消えてくれました。
わかればいいんだよ、当局の地上局も、どれだけ今まで迷惑をかけてきたか、ちょっと反省しろよ。


東京目線の全国ネット番組、本当嫌われます。
東京の文化こそ日本の文化だ、東京で流行しているものこそ、全国で流行しているものだ、みたいな考え方、何故するんでしょうね。
やはり、先日私が書いた「憧れて東京にやってきた地方人には、東京文化についていくので精一杯。だから東京の文化だけで全てを済ませようとする。マスコミ人なんて、半分以上が地方出身者。東京イコール全国の考え方になるのは仕方がない。」なのでしょう。
分っている人はわかっていると思います。
東京目線で日本の文化を語ることの弊害を。
でも、キャッチアップ的に今まで生きてきた業界人には、東京=全国という方法論しか思いつかなかったのです。
多局化とインターネットの洗礼を受けて慌てふためいても、新しい方法論なんか考え付かない。
東京のマスコミ、そのあたり多分だいぶ自信を失い始めているのではないでしょうか。
画面上は今まで同じことをやっていますが、内心、いつまでこのやり方が続くのか、戦々恐々としているのではないでしょうか。


東京一極集中、多分、もうそろそろ限界が来ているというか、耐用期間が過ぎ始めているのかも。
自民党が制度疲労を起こしているということは、政権交代する前によく言われました。
でも、そんな疲労などないはずの民主党が、たった3年で破綻しかかっています。
政党が制度疲労を起こしていたのではなく、官僚機構が制度疲労を起こしていたのではなかったか。
その元は、ひょっとしたら、東京一極集中という行政形態ではなかったのだろうかと。
変えないといけないのは、そういった東京一極集中の構造だ、そう思い始めている人が増えているのではないでしょうか。


橋下大阪市長が支持されているのは、結局その構造の弊害を人々が自覚しはじめたからだと思うのですが、いかがでしょうか。
ということで、ちょっと制度としての東京一極集中に疑問を投げかけて、また次回へ。
皆さんからのコメント、メール等、お待ちしていますね、待ってます。