シリーズ 東京一極集中の功罪~マスコミ編(7)

東京一極集中の功罪シリーズ、反応される人が多いです、何かみなさん、どこかでそう思っていたのかも。
何故、こんなに東京一極集中が注目されるのか、多分、その弊害が最近顕著になっているからではないでしょうか。
確かに効率的なんでしょうね。
情報をすべて東京に集中させ、そこで処理したものを地方に流す。
そうすれば、管理がしやすい、地方も東京から流れてくるものを受けていればビジネスになるわけですから。
ただ、この流れに欠落しているのは、地方で日々生きている人たちの生活感覚が抜け落ちることです。
地方の人は東京の情報だけで生きているわけではないのです。
生活感覚として受け入れている日常は、東京が象徴しているものの中には必ずしも存在しないと考えるべきではないでしょうか。。


FM大阪とTFM(JFN)のことについては、「シリーズ ラジオの生きる道(18)~ネットワークとFM大阪」にも書いていますので、ご一読いただければと思います。


いくつかの指摘を受けています。
例えば、大阪でも東京の番組を歓迎する人は増えていると。
中途半端な番組を大阪局が制作するなら、話題になっている番組を聞かせろという声ですかね。
実は、私は大阪にいる時、夜の10時台はTBSラジオの「dig!」を聞いています。
プロバイダ的にradikoで東京の放送を聴ける設定なので、家にいれば問題なくTBSが聞けるからです。
大阪には、こういう社会問題をサブカル的に話題にするラジオは寡聞にして知りません。
外でウォーキングしている時は、雑音まじりでも聞こえる時は聞いています。
基本的には、NHK第二放送を聴きながらエクササイズをするのですが、今は10時台はほとんどTBSですね。


そういうこともありまして、ご指摘の通り、MBSがTBSラジオをネットしてくれればいいのにと思わないでもないのですが、一番望む事は、大阪のMBSも「dig!」のような聴き応えのある番組を作ってくれることです。
競争というか、切磋琢磨して、より人々を啓蒙する番組を作ってほしい。
誰でもが簡単に作れるような番組を、放送ジャーナリストが制作してほくないのです。
素人が作れる番組をプロが作るようになったらおしまいです。
放送マンの矜持、大阪のラジオ局に是非見せてほしいものです。


それと、大阪の局が過度に全国のネットワークにとってマイナスになる動きをしがちではないかという指摘もありました。
私もTFMの人からよく言われました。
FM大阪の人は、何かと言えば大阪は違うと言われる。
JFNの一員なのだから、ある場面では、それを自覚して発言してほしいと。
これは難しい面もあるのです。
会社としては、JFNの利益=FM大阪の利益ではありません。
むしろ、大阪の独自色を出したほうが、差別化できて売りやすいのです。
FM802、まさしくそれだったでしょ。
大阪にはこんな力がある、東京のクライアントもこの大阪の力(=FM802の力)を使えば、こんなに全国的な展開ができると訴えました。
それは、成功しました。
東京のマーケットを分っている人が、FM802の戦略をそう作ったのです。
これは、やはり東京にいて、東京のマーケット志向が何となく理解できるようになった私には合点が行きました。


JFNに埋没するのではなく、大阪を主張した方がいい。
東京という市場で、FM802と対決する、それぐらいの気持がないと負けるだけだというのが私の意見でした。
でも、FM大阪の人間はあまりにも無知だったのです、多分。
802のやり方を大阪人の発想と同じだと思ったのです。
早い話、自分たちと同じだ、大して変わらない、そんなとんでもない発想を持っているはずがない、所詮、後発局、簡単に実績のある我々を抜けるはずがないと。
同じではありませんでした。
マーケットをよくわかっていました。
東京での展開の仕方は、ニッポン放送のノーハウを借用したようですし、音楽業界へは大きな影響力を持つ人材を数多く内部に持っていました。
東京にいて思いました。
勝つわけないじゃん、これでは、と。


大阪にいると世界が見えなくなるのでしょう。
私、東京から細々と警告はしたんですよ、でも、誰の耳にも届かなかった。
その頃の話、このブログを開始した2011-10-02の「私はいかにしてプロデューサーになったのか(第3回)」にも、FM802を敵に回して孤軍奮闘する東京支社の私のことを書いています。
おヒマな時にお読みください。
では、また次回。



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