どうなる、ラジオとテレビ

放送業界で禄を食んだものとして、気になるのは今後のラジオやテレビの行方。
テレビ、巷間言われていることは、それほど遠くない未来に地方局が立ち行かなくなるということ。
地方局のビジネスモデルは、キー局から番組と電波料をもらって放送局を維持するというもので、そんな殿様商売的なことはもはやテレビ業界では無理なのだそうです。
何しろ、キー局の売上、今後も期待できません。
売上が増えているように見えたとしても、それは従来のような広告費で稼ぐというものではありません。
放送外収入、それで売上を維持しているのです。
地方局から、番組ください、電波料もくださいと無心されても、もはや潤沢に金を回すのは不可能です。
調子のいい時には、金をやるからおとなしく従えと言って地方局を支配してきたキー局、放送収入が減りはじめると、地方局はキー局におんぶにだっこは止め、自立するべきだと言いだす。
大体、今まで楽してきたのだから、これからは自己責任で経営しろ、そんなの当たり前だろ、と。
それ、本当に当たり前のことでしたか?


今、全国には5つの民放テレビ・ネットワークがありますが、多分3つぐらいのネットワークに再編されるだろうと言われています。
今と同じ程度の放送を維持しようと思えば、テレビの広告予算規模からすれば、3つが限度らしいのです。
それまでは、毎年毎年だましだまししながらテレビ業界は推移して行くらしい。
デジタルテレビ化、地デジ化は、淘汰のスピードを加速させたという声もあるようです。
皮肉なものです、便利になればなるほど、自分たちの存在基盤が危うくなる。


音楽業界もそういうえば、同じですね。
音楽を一人一人がハンドリングできるようになれば、過去のビジネスモデルは崩れ、従来の経営母体が維持できなくなるようです。
レコード会社の再編が今後も進むように、テレビも又再編されていくのかもしれません。


さて、私の愛するラジオの世界はどうでしょう。
選択肢は今後も増えて行くようです。
AMにFM、そして短波という時代から、コミュニティFM、マルチメディア放送、インターネット放送(radiko含む)、衛星ラジオ、有線放送、電波のホワイトスペースの活用なんていうのもあります。
ライフスタイルの多様化に合わせて、お好きなメディアをご利用くださいということのようですが、さて、一体どれがリーズナブルな存在なのでしょうか。


前にも書きましたが、電通発表のラジオ広告費は、2008年1550億円、2009年1370億円、2010年1299億円、2011年1247億円です。
多分、2012年はさらに減少するでしょう。
業界はどんどんシュリンクしていますが、今までの蓄えもあって何とかラジオは経費削減で持ちこたえています。
しかし、そんな我慢大会をいつまで続けることができるでしょうか。
崩壊はいきなりやってくる、そんな不安がどうしてもよぎります。
ラジオはこのままであってほしい、いつまでも自分たちと共にあってほしい。
でも、今の状況、10月改編の内容を見ていると、手放しで評価できるような兆候は生まれていません。
何か、今の日本の政治の世界にも通暁するような事態が続いています。
ほんと、どうなるんでしょうね、気になることだらけです。



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