ラジオが衰退するきっかけって?(3)

ラジオが失ったクライアントには、どういうものがあるか。
1つは若者ターゲットのクライアント。
専門学校とかファッション関係とかAV機器、出版関係もそうかもしれない。
とにかく若者に絞った広告展開をするクライアントからは、ラジオは相手にされなくなった。
いつからか?ざっくり言って2000年前後あたりからかな。


もう1つはOLターゲットのクライアント。
ファッショナブルなF1層をターゲットとするクライアントが、ごっそり消えてしまった。
私が覚えているだけで、化粧品のクリニークとかコーセー化粧品、カネボウ、資生堂、ビダルサスーンとか。
女性用の高級シャンプーにしても、ラジオではめったに製品名を聞くことはない。
そういえば、ファッションビルのバーゲン・スポットもラジオから消え去った。
おばちゃん相手のクライアントはあっても、おしゃれな女性相手のクライアントを見つけるのは難しい。
化粧品のクライアントに再春館製薬のドモホルンリンクルなんてのがあるが、あれはレスポンス広告、つまり反応があれば金が払われるというスポット。
純粋の宣伝費というより、販促費みたいなものだ。


そして最近顕著なのが、音楽業界、早い話レコード会社のスポット。
2012/12/18の大阪のFM802をとりあげた本ブログで私はこう書いている。
「レコード会社からの出稿がなくなった、それが44億→28億へと売上が落ちた重要なファクターであると私は思っています。」
平成20年の44億が平成22年には28億に減ったと書いた部分だ。
16億減、これはすごいことだ。
すべてが音楽業界からの出稿減というわけではないだろうが、相当の部分をレコード会社の宣伝費カットに基因していることは推測できる。
多分、レコード業界のラジオ業界への出稿減は、すさまじいものがあるはずだ。
なにしろ、日本レコード協会の数字によれば、平成10年のCD等の生産枚数と現在とでは、ほぼ半減しているのだから。
それぞれ、4億8千万枚と2億6千万枚だ。
その差2億2千万枚が減とするならば、1枚1000円と考えても、2000億円以上という巨額がレコード業界から消えたということだ。
そりゃ、ラジオ業界からレコードの宣伝スポットが減るのは当然と言えば当然だろう。


ラジオが衰退したのは、一言でいうとクライアントが減ったということに尽きる。
じゃ、何故クライアントが減ったのかというと、ターゲットのイメージがラジオに合わなくなったからということになる。
そう、イメージ、ラジオはクライアントが望むターゲットのイメージを失ったのだ。
イメージで勝負できなくなったゆえ、ラジオは実需で生きる道を開拓するしかなくなった。
それがラジオショッピングであり、レスポンス広告ということになる。
それはますます良質なイメージをラジオから奪う結果を招くことに繋がったのではないか、私はそういう気がしてならない。
この項、まだしばらく続けて行きたい。



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